2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

梅雨入りしたと見られる

見られる宣言なぞ、だれのためか。入れ替わり子どもが泥んこしに来るが、私の心は「見られる宣言」の空模様のように晴れない。夏はこれからだというのに、私の季節はあらかた過ぎたということだろう。

蛇イチゴ

蛇イチゴは毒じゃない、美味しくないだけ……。かねてお絵かきの子供たちに、言ってきたこと。 どの子も大人になって付き合いもないが、俺は蛇イチゴについてあの頃の続きをするよ。畝をたてて、栽培。口に含んでみると、フツーのイチゴよりずっと種の プチプ…

闇の列車、光のたび。キャリー・ジョージ・フクナガ

和紙のケーキ

名東区の倉美紀(46)作

独立

1978年生まれ。

茎に準ずる

昨日はまだ三分の一は鳥の糞擬態だった揚羽の幼虫は、今日はもう檸檬の深い緑の茎に準じた。もう大きな糞だと言っても鳥の物指しが、それを認めない。が、これで蝶の未来が約束されたわけでない。葉はあらかた食べ尽くした。明日までこのままでおれたら、近…

田植えどきに藁を片付けたら、カヤネズミの巣。

回天記念館(山口県周南市大津島)に新しい遺書

フミアキヤ、サヨウナラ。

ある肖像画

スマトラオランウータンの「ウラン」。豊橋動物園で、飼育係は鈴木千尋。撮影は中日新聞の記者だが、署名はない。ウランはまだ、七歳。四歳で母親と死に別れた。 鈴木は母親から任されたこの子を、りっぱなオランウータンに育てたいそうだ。彼女がそばにいな…

ヤマモモ

里は今が青いヤマモモの育つころ、うつむいて散策すると生け垣の見上げ時またあり。何が樹上と地上を分けたか? 再び視線を落として青い実をみる。それらを紅く熟したヤマモモの実として網膜上にだけ、バーチャルに再現してみたのである。

先のネギを外して焼く

いくつになっても初めてのことがある、炉がないからといって焼き鳥専門店でもなければ珍しくはない。焼きアミの上のネギマは出来合いのものでなく、二本三〇〇円で売らなくてよい朝から仕込んだものだから肉は惜しみなく、従って「間の」ネギが申し訳である…

初夏、つゆ晴れ日高くにある朝。今日も一枚。

ぴーぴー草と

ぴーぴー草と大島ゆみ子も呼んだスズメノエンドウ(カラスのえんどうかも)が、我が耕作放棄地に黒く結実している。ヒガシデと家人が呼んできた本宅の東側の田一枚。冠水して、野に還ろうとしている。