2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

00261' 00262'

261はピンクの4㍉綿ロープ、262は肌色の4㍉綿ロープによる「318シリーズ」としてダッシュ化した。

屋外ハンモックの最終型

屋外型はパブリック空間のハンモック管理責任者が要求する「メンテナンスフリー」に応じて、私が作ってきたのはポリエチレンロープ製のもの。現在では「メンテナンスフリー」を、安請け合いすることはしていない。その意図といきさつを、いずれ明らかにして…

00315は16センチ、00316は15センチ。

脇にチャックの付いたコドモ靴を、勢いに任せた初期はいくつか買ったものだが、それがコンバースであっても今では後悔している。これはベロのかわりが平ゴムになっているから、チャックの要らないコドモ靴だ。これならこんな結びを活かた靴になる。ショート…

00308#1

珍しく昼寝中に呼び戻されると、靴はいつまでも見ていられるんだよネという青年ふたりが、触れない高い所に置いてあった革靴の包みを解いて、つぎつぎ履いて待っていた。トリッペンのほか革靴はその一〇足ほどが全部で、履けるサイズはコレとコレなんて言っ…

宇宙船地球号

呉越同舟とスケールに違いあれ、ひとつの運命に乗り合わせている──。まだ20世紀だった頃のコトバには、来るべき新世紀へ向けた希望のようなものがある。今朝見た豹紋蝶の全宇宙は食い尽くされ、河岸を代えた彼らの姿は見られなかった。新しい星を見つけた…

蝶彷彿

羽の生える前から、芋虫の柄はその蝶の羽の色々を彷彿させる。亜熱帯の梅雨、街路の微緑が豹紋蝶の幼虫を育んでいる。これほど低空の出自から、高い空をめざして。

00309はスイス。

タカラズカも驚く子の命名センスに呆れる声があるが、そういう当人(我々のことだ)たちが次世代にあてがった大量消費物に付けた空疎でおびただしい数の商品名はどうだったか?収拾のつかないゴミにまみれた21世紀に現れた、素直な様ではないか。その子は「…

直接メッセージ

乗員のひとりから八勤二休と聞いているが昨日のこと、巡視艇の見なれた帰港を眺めていて。 アタマから港内に入ってきて反転して、埋め立て島の側に舳先をむけて腹を見せる。 巡視艇の中ではいちばん小振りなタイプだが、横になれば意外に大きい。と、緑の輝…

縮れた紙片

島生え抜きのレンタルビデオ屋が姿を消した、郵便局の西日陰の緑地を剥がしてしまった。高い椰子と南洋桜のうろは、別の幼な木を養っていた。埋め立て地で囲われるような形の、舟溜まりを陸地にしてしまった。僅かの間に、風景は変節を遂げる。かつての県立…

ゆきはぐれたかぜ、ひきかえすかぜ。

特徴的な形のこの丘にきっと名前があるだろうと、稀人は思うだろう。彼が実は月並みな旅人なら、鉢伏山かなとこたえるかもしれない。峠まで上ってきた道を、振り返りたくなるほど疲れました。一帯を覆った草はらが、遥かに風が先を迷った形をしている。風は…

枝さんご

無邪気なダイビング船がかき回す船着き場の水際に、手足を拡げる枝さんごをもう一度見に行った。G・W、いちにちくらい何もしない。連中は観光資源などと呼んでいる。

きけわだつみの声

「小さな家」計画は頓挫した、どこか旧知に恩を着せて大工を都合よく使ってきたツケを払うことになった。この後につけ加えるとしたら、「小さな家を独りで建てる」計画──ということ。終わりそうもない夏が済んだあとにする。この夏──と言ってあったので遅れ…

街路樹は仲間清隆記者

こうなっている

初心者が本結びと一重つぎ、この二つを知っていれば両端を解いて洗ったのち再び張り棒をしつらえて、もと通りハンモックを組み上げることが可能な構造を工夫した。

生ナリでざっくりと編む

ポリエステル繊維の三つ撚りロープを使うことが増えて、生ナリ純綿ロープで編んだハンモックの影が薄くなってしまった。 一年も忘れて雨ざらししなったポリエステルロープ製のハンモックの、雨風日差し対する耐性に驚かされる。その後ほどいて編み直したハン…

静止画

動画は動いている必然の否かに判断基準を置くとして、ほとんど「写真」でよい。視点は私の住まう石垣離島桟橋に面した、五階の物干し場。視点を目線──とか、──なりますなんて意図をとぼけて言う奴を誘わない。民主主義とか代議員制度などと、お経を唱える人…

佐久本工機

マストは15本に増えて日付またぐ

午後11時を過ぎて帰宅五階から桟橋見れば挺は倍増していて、桟橋に屋台を呼んでパーティーが始まっていた。

五階以上

夕刻七時半、南の島にも夕闇が拡がりはじめた。五階の物干しより余ほど高いマストが三本、波が生きていることを伝えている。視界を遮られて見えないが、さんざめいているクルーの声は日本語ではないな。音もなく夜明け前に、離岸するということだろう。

それで?

椰子油なことが多いが必ずしもそうでなくて、そういえばギャラリーの洗剤がなくなりそうだった──と、詰め替えボトルに手がのびた。二回分とか増量なんて、惹句。はたしてキュキュットは少量底にあって、くだんのジョイを注ぎ込むと「キュキュットジョイ」に…

はじめの二〇本

はじめの二〇本くらいは小口に着色したダボを打ち込んで、ナンバーリングの代わりにしている。2007年のことだったか? この緑マルは、その第一号ではないか。今日ほどいたハンモックにしつらえてあった張り棒(流木)の、小口(切断面)の写真である。初めて訪れ…

藁算

昨日の島の新聞に、こんな一面広告が載っている。子宝というのも率直だが、バラザンの認知度も分かった。お守りと小さな藁ぞうりが括られて、土産然としている。おのおの桁のワラは、雲雀結びされて下がっている。数値を表す前、ソロバンに例えれば「ご破算…