2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

サガリバナの芽

草冠に牙と芽を書く、つい先日までのサガリバナはふわりふわり落ちたと思ったら、間もなく長期計画を形にしている。木肌は寒暖のメリハリを見逃していない。亜熱帯の生き物の寒暖計は、おもいのほか小刻みな目盛りがついている。新生の小枝。

七つとひとつの愛に関するむすび。

ゆうべ合計八つの結び見本を、パネルに取りつけた。穴あきの突起物を一列八つ並べたものと、U字ボルトで黒板に固定したものの2タイプ作ってみた。結びの名前と標題のようなタイトルを表記するが、ブラックボードにチョークなら好都合だが、目の届かない所…

逢い引きむすび。

かたむすび、りょうむすび。思い結び、思われむすび。真実の恋人結び、片二重恋人結び。叶むすび。この七つにもうひとつ、「逢い引きむすび」を最後に加える。あらためて説明はいらない。

恋叶う

あらためて示すまでない、額のセンターには、真実の恋人結びがくる。スニーカーのデコラティブな紐結び「盛りズック」は、ここから始まっている。それが片方を二巻きするアンバランスなトゥルーラバーズノット、「片二重恋人結び」が生まれた。命名の由来は…

思われむすび。

思い結びと対になったむすびに、とくに名がない。逆のむすび──と表現されたり、「裏のむすびと」と言ったりされてきた。思い結びの対がそれでは可哀想だと考えた人は、今までにいなかったか。そこでこれを「思われむすび」と呼んでおく。ニキビの顔面配列「…

思い思われむすび。

片むすび両むすびを一対と掲げるなら、次はこの一対。「思い」名の由来を明快にしたい。これではまだ明解で、満足していない。図解には独立した言葉が並び立っているの様を、思い描いている。

結び、七つにひとつ「愛について」。

八種の結びを並べた見本額、始まりはこの二つ一対。片むすびと両むすび。

ロープのある風景

中休みしてミスタードーナツまでコーヒータイムに出かけると、校庭の木に渡したロープに子どもたちがぶら下がっていた。 いまとなってはまことに、稀な光景だと言うべきだろう。夕刻六時前、男性教師が三人見守っている。思わす名のって、後日何かのお役に立…

ふたつの端始末

この道四〇年のロープ仕事の中心をなすのは、二つの端始末。特に高い難度でない。最近は看板のように「トゥルー・ラバーズ・ノット」を前面に掲げてきたが、手編みハンモックの実利はこの二つに尽きる。ひとつ編むごとに新しい工夫を見出だして、四〇年が経…

出掛けるこどもたち

毎朝八時半のことだ。こうして港を出てゆく後ろ姿を、見送って毎日を過ごしている。ときどきは乗客になって、この港を後にする。

第二開口部

離島桟橋の内側だけを囲ういわば第二開口部と言える堤防が向かって左から延びてきて、港は穏やかさをました。今朝はここに五六人の散策者がいて、水面を覗き込んだり出入り島々との通い舟を迎えたりしている。せに朝日をうけてぼんやり旅先で迎えた朝、とい…

オバマとトランプと取っ手まで

「取っ手までナマ」リポートとは、ナマビールが、ビアカップのどの辺りまで注がれているか?という他愛ないものです。このお手軽なレポートも、ぽーとりぽーとのスターティングネタのひとつ。いわく、いつ行っても取っ手までナマ水位があるのは「朝日食堂」…

七つ効果・HEGO

一連の写真は両端の扱いについて、その多様性を示した。オーバーホールの留め金なんかを引き合いにだすと、地球の裏側との生活思想の違いが際立つだろう。こうもするああもするといちにち七つ目のむずびで、ヨリの掛かった瘤をそのままにする気になってしま…

サンプルを一覧しようと、キャンバス地のままのプレーンなスニーカーをそろえた。

見本だから、左右どちらか片方でよいことにする。少な目にするつもりだが、五〇パターンじゃ終らないだろう。靴紐はニミリ純綿多彩、三ミリと四ミリは純綿生ナリとクール・柿澁・赤土・サトウキビ・藍染。くちなし、フクギなど自然染色に取り組む方々にお願…

あいのかたちになぞらえた七つの恋の結び

いささかドーカとも思うが、いよいよ 来春オープンの「ギャラリーパナリ」の尖兵がコレ。トゥルーラバーズノットの右は「かた二重恋人結び」と、只今命名。しばしばスニーカーにも結んだものだが、そもそも恋愛が不平等なものでそれこそが種の存続の原動力だ…

M改

日付は変わって高科章(女性)が藍に染めた五ミリ純綿をシンプルに通して、Mのハイカットはこうなった。五ミリ三つより純綿ロープは鳩目径から言って最大径だが、トゥルーラバーズノットで留めながら小指側の鳩目を開放している。甲当てはやや抵抗があるだろう…

2016 11/7-02

Mの端始末にかたやコブを作って、もう片方(向かって左)には藍染め四ミリをネジって繋いだ。 来年ドイツで再来年北米の見通しで、力が入った始まりかもしれない。しかし、これを解くことになった。確かめるとMの前作はヒトエツギの連なったもので、充分デコラ…

廃船

ぽーとりぽーとの話題のいまや対象外ではあるが、久しぶりに新川旧舟だまりを訪ねた。かつて港だった面影は、海に帰りそびれた廃船が宿すのみである。

大きくかき分けて

火ともしごろ石垣の午後六時すぎの、港風景。大きく波をかき分けて港開口部かは入ってきた船──、などと何んでもない報告から「ぽーとりぽーと」を始めたい。もう少し、マシな写真で(^^) 。

しいしいがんがん」に新しいおねえさん

これは待たない。紙コップで飲み物セルフ。

2016 11/7-01

ぐずぐずとテキトーになってしまったナンバーリングを、今日から製作年月日に製作番号に改めた。今日の二作が、ここ何日か手にかけてきた紺のハイカット、コンバースのイレギュラー・スニーカー。Mのためのものに、異寸を一点加えた。ひとたびは同じ結びにし…

平紐のネジネジ

デッキにステンレスの手すりが打ち放しから突き出ており、その取りつき方が安心です。海に面していて、頻繁に業者が磨きに入る。これにスニーカーの平紐が付いている、干した布団が脱落しない配慮。それが風に翻弄されて、ネジネジになっている。

あしたのしごと

コンバースのイレギュラーな二足の、紺のハイ・カット。二つの到達点を、折り返し点とゴールと呼びたくなった。写真は白いサンプルを間にその二つをむすんだが、次の写真のように改めた。複雑な一方も、明日シンプルに結び直すと決めて今夜はここまで。中央…

背負えるもの

伊野田「アコウの森」に入門するものは、自力で来い。ヒッチハイクも芸のうち、可。 もう一点、二度使わない飲食物の容器の持ち込みを認めない。言うてまえ三度ヒザの水を抜いた身だが時間を計って、伊野田から石垣空港ロビーまでの所要時間をたしかめてみた…

高台を裏から見る。

そこに値段が付いてることがあるが、展示作を次々ひっくり返して歩くのは下品。ではあるが浜辺に高台の一部が、三日月のように顔をのぞかせていると「ヨイコ」のようにあったドーと言いたくなる。殺到されても困る、600年前の交易船の眠る海から揚がった陶磁…

もっとも高い到達点の見栄えだけでない効能ら、

トリッペンの最終局面をスニーカーにフィードバックしたこれを、何んて言うんだったか? メモを見なければ分からない。それもどうかと思うが、四〇〇もあるんだから仕様がない。ともかくこれを境に、紐はシンプル化に回帰していくのだった。トリッペンにくら…

ひとつと七つの物語のある結び

先にラフスケッチを発表した愛に関する結びのものがたり、ラフスケッチより先に実物が五セット作ってあった。それを見てラフを描いたのだから本末転倒だが、言い訳もある。こうした仕事は首の上に載っているモノより先に、指先に導かれて為せる業。手がアタ…

アダンを裂いて干す。

アダンの気根の採り頃は今時分だと言われた意味が、分ったのはほかでもない。 採るタイミングではなく、干し時のことだった。もういちにちくらい、秋風に曝すのがよいだろう。

アダン

縒ったり、これも撚ると同じヨル。編んで結ぶ仕事の延長線上に、土瓶の取っ手もアヤトリもスニーカーのデコラティブな紐遊び同様のものだ。石垣島に来てさっそくガジュマルの気根を土瓶の取っ手にしつらえてみたが、使い込むと次第に痩せておもむきを失った…