2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

必読

ハンモックで読む百冊に、アンネの日記を加えます。くたびれた造本が、どこか古書店の軒の五十円コーナーで、待ってるに違いない。

靴に年にいくら?

リサーチ会社「クロス・マーケッティング」がネットによる男女300人づつにきいた。 日経2014・11/29

10センチ

昨日は島にまんべんなく雨が一〇センチ降って、雨乞いもあって夜間断水の石垣が潤った。 我が家のバナナも今朝は濡れた面持ち、隣同士の隙間をうめている。

ローゼルの季節

ローゼルをたくさん並べて干してから、また一年経った。今年は森井拓光さんのものを、300コくらい。煮出して綿ロープを、薄桃色にします。とくに定着させない。二ミリと三ミリを各々200メートルくらいで、桃色のハンモックを二つ三つ試作。展示作です。 それ…

二番目に好きな曳き舟

イレギュラーなクルーズでも来なければ放水銃を二段に掲げた「琉王丸」は、この石垣に姿を見せません。かわりに冬の閑散期にわたしの視線は、こちらの曳き舟にあつまる。排水量はさらに小さい。曳く相手もいたってつまらない。華やいだ異国の客はおろか、と…

「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」

151足目から結ぶ靴には、「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」という詞を刺繍したタグを、紐の甲あてのベロに縫い付けることにします。1足から150足までには、「TRUE LOVER'S」と「石垣は恋する」が左右にとりつけてある。今度のフレーズは長いので…

東村高江の森岡尚子さんを伝えた知花亜美(琉球新報「RyuRyu」)

写真注

人頭税に苦しみながら年貢を納め、琉球国王に拝謁てきた喜びを表すジッチュ……という写真注。

繕い・5

作業最後の、五つ目の破れた箇所をほどいた。 2014.6欠落写真。

1953年のイタリアを偲ぶ

カルロ・リッツァーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ディーノ・リージ、フェデリコ・フェリーニ、フランチェスコ・マゼッリ、アルベルト・ラトゥアーダ。 L'AMORE IN CITTA 「街の恋」は無名の当人たちの再現ドラマ仕立ての記録、六人の監督のオムニバ…

栞のいらないひととき

ムーミンのキャラクターが一人づつ画かれたパスタ皿を、三セットもっている。下請けの窯屋がデットストックを、無断で処分したものだ。年に一度の地場の市でのことで、大目にみられてるが、国外とやり取りするエージェントはいつまでもそうは言ってられない…

忘れられたもの

シナリオという雑誌のシナリオ教室で会ったあきお君はそのまた弟とともに、飄々としていたと達夫君は言ってた。一冊欠けたが「トーボ君」を、傍に置く作のひとりにしている。線路伝いにやって来てまた同じ経路を帰って行ったトーボは、あきおの別れの遺言で…

焚書と晴耕雨読

懐かしいSF「華氏451度」を借りるついでに、お払い箱の二題を980円・80円!で。 まんもうに置き去りにされたSLが、まだ稼働している姿が映っているかもしれないがまだ観ていない。SFのエンディングが晴耕雨読だったら、机上の思いつきに終わらなかったろう。…

明日ふく風に今日ふかれるわけにはいかない

明日ふく風に今日ふかれるわけにはいかない。三歩さきの船着きの壁のしたは、塩水が満ちている。散水か雨だのみか、埋め立て地の突堤に水脈あるものか。

隠れ鬼するように

並ぶ鉢に蛸足を踏ん張ったアダンが、直立している。その境遇に立つ。鉢の元を見遣ると隠れ鬼するように、異相の葉が覗いているではないか。

隔絶並木

根づく見込みのない鉢植えの列、並木隔絶遊離。樹も かりそめに並ぶ島の桟橋風景、風呂桶なら二人という大きな鉢の元を見ると

シジミ蝶

対馬裏星蜆

「とーい」にて明日より

ギャラリー「パナリ」に二三軒はなれて、とーいがある。一時期は他所で「ジャスミン」という店を開いていた、砂川さんのカフェ。奥とカウンターの内にもミシンが置いてあって、日のある間は針仕事をしている。 近いし島にいないことも多いので中継所になれば…

日経第二木曜

500色の鉛筆 通販「フェリシモ」桜クレパス サクラアートミュージアム学芸員清水靖子

花咲か街路

大変なかずだか、樹はわずか一。市庁となりのとっくりキワタが着けていた蕾は、つぎつぎ開く。 つづく樹はないと見えたが、もう一樹にひとつ花開いた。こちらにも知らない間に、つぼみがたくさん生まれている。 八時一〇分に、尻に火がついた市長の第一声が…

ことり

街頭に小さな羽根がいちまい落ちていた……と見えたがよく見ると、羽根のかたちをした木の葉だった。 なるほどどちらも風に親しい。次の角を曲がると……。こうもり傘をいつも携えた路上生活者とおぼしい男、若くないが息絶えたことりをぐーのかたちで突き出した…

一桁代は古靴

いつ頃からズックの紐を三ヨリ紐にしていたかわからないが、五桁のナンバーリングのうち一桁代のものは履き古した自分のもの。 現存する若干を洗って、リメークしてみた。寸法は一〇文三分、五分つまり一〇文半だったがそう呼ぶ終わりがけは「とーしち」。こ…

小さな重油補給船

みどりの庇の下は、むき出しの 夥しい数のバルブ部を上に向けた配管が、のたうっている。 第二旭だった。作業性優先の吹きさらしテントの下で 給油作業は猶予がない季節が到来した。

「かりゆし」と「平成丸」

港を見て暮らしている。 この島に行き来する凡ての船の プロフィルを作りたくなった。 日捲りに収めたら、365隻なんて……。プロフィルだから、横顔。視点仰角は零。この海側の五階では 彼らの望まない舞台裏が 見えてしまうと舟々は言うだろう。好ましいのは…

今日のバナナ

五節、九列までで、以下は成長やまる。しばらく今日の報告不要。 秋風ふいて、1500度に達するか不明。

あさまんげつ

月を観るなら今。

118足め。

靴の左右はすべて、異なる組みあわせに結んでいる。 この違色異相のとりあわせがしっくりしたものであるために、視覚的な「韻」を踏んでいる……つもり。破調と言えばよいか。互いに結びあう必然を見出だせるように。一〇〇足に及んで、次第にコンビネーション…

取次通雑誌創刊、谷口貴美代(代官山蔦屋雑誌コンシェルジュ)

港内に七隻

夜の街

私のパナリは、道ひとつ隔てれば島の夜の飲食街という場所にある。 昼は自作弁当を持参しているし、夜はそのとば口の赤提灯にひっかかる程度。閑散とした界隈を昼間、図書館へいく近道としてすり抜けることがあるが、そのたびにこの二つの突き出し行灯を見遣…