2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

階段ゲージ

張り棒をくぐったら扇の要に向かって、一点に集まることになる。その到達点までの長さは、内に向かってだんだん短くなる。そこで本体ネットの最後の一目は長いだけでなく、その長さも段階的に増減する。レクチャーでは教えない指使いだが掛ける指を選んで、…

貧乏癖

靴ヒモはそもそも、こうした貧乏癖に由来したもの。トイレットペーパーの芯をその場で棄てるのをためらうことから、逃れることができない人も少なくない。ためるだけためて、断捨離などと唱える人を笑えない。ハンモック手編みのロープ欠片は、ひとたびは作…

投稿 「スニーカーの紐・結びの教室」の文面

藁算(わらざん)を、ご存知でしょうか? 束ねたワラの一本一本に法則的な結びを連ねた、文字や数字に代わる記録。 穀物の収穫分配や人口増減と徴税経理などとして、ワラが使われた驚くべき歴史がこの島にはあります。学校の運動会に縄綯(な)い競争があるのは…

「THE TWILIGHT ZONE 」またの名をミステリーゾーン。

51巻までで全部すべての、揃いがどうか分からない。10巻目くらいまで本屋さんでかったが息が続かなかったところ、某BOOK・OFFに在庫が流れているところを見つけて手にいれた。DVD 単体のかたまりだったがとうせ大した冊子が付いていたわけでなし、BOOK・OFF…

キッチンにて、続。

右端に並べた陶片はすべて低火度の 無釉と思われたが裏返してみると、灰釉がわずかに残っているものがあった。どれくらい波に洗われてきたか、思い及ばない。いや、島の小さな博物館を覗いた者なら、その時間が五〇〇年から六〇〇年ほどのものだと知るだろう…

キッチンで洗った。

左は白磁小皿、次は青磁片(周辺部)ぐるりの外側に浅く盛り上がった線文。波形ではないか?三つめも青磁、低部。構造的に堅牢な高台部がこうして、完全な形で打ち上がることも稀でない。以下、右端の四点は赤土を低火度で焼いた陶片。縄文土器かもしれないし…

浜辺散策「矢印を探す」の巻

エダサンゴが矢印のような形になって浜に打ち上がるのを面白がってきたが、今日はそれが本当に矢印記号として私に機能したので、我ながら可笑しかった。もっとも矢印の示す先を見遣っても、お目当ての〇〇はないのだった。〇〇については、以下紙。

編み終わりの始末。

二色の二本どりで編み終わりは、相互にショートスプライス。ループの折り返し辺りを、外して繋ぐようにしている。最後の結びは、「ヒトエツギ」を二巻きして編み止めした。反対色で結びのコブが、どんなふうに形成されているか、アップの写真を指で辿ってみ…

途中からでも解けるようにつなぐ。

オリジナルの編み針は漁網を繕う最大のものより更に大きなものだが、三ミリのポリエステルロープをせいぜい40メートル収用できるに過ぎない。二本どりの総ネットで大人がゆったり横たわるなら、七度や八度は繋がねばならない。これを手編みの欠点と、二〇年…

桃里の砂川拓也35さん

人間臨終図鑑、山田風太郎。

巻の一である、みんな若い。今日はもう死んでよい心境だ。快著・臨終図鑑、今宵はどのページを開こうか?

ダッシュ化

ダッシュ化──駆け出すというのはこじつけ、正番号の亜流といった感じ。図録撮影本意の見てくればかりの結びは、とても足なぞ入りそうもない細身に仕上げてあって見る靴と履く靴は別というわけだ。これをと望まれて試着のために紐を解いて履いてふたたび結ぼ…

海のサンド・バッグ

接岸するときの緩衝材に不粋な古タイヤを縁に廻らした「はたらく船」ばかりだが「働かない船」は肉厚のバルーンや、こんなサンドバッグのようなものをいくつも提げている。サンドバッグというには細身だが、内容物は発泡材。タイヤやスチロールが生まれる前…

ダッシュの終息

きのうの今日だが、ダッシュは00311迄で終り。これより「すぐ履ける仕様」とわざわざ断るまでなく、すべてをはじめから紐を緩めるまでなく履ける程度に結ぶことにした。緩めるまでなく──?、はじめから緩んだ紐靴。で、試着後に締め直す結びをお教えすること…

00241´

おとといフラりやって来たカップルが241を試着、島は今日までと言う。三〇分で「ダッシュ化」しておくので再訪を──。待てどふた日よくあること、彼らは二度は来なかった。かくて00241は「すぐ履ける仕様」で、どなたであれ25センチのみあしを待つことになり…

2016カタログ/キャンバスにドローイング(22穴×17穴)

有効長=1800〜1900 全幅=1100/840 mm 全長=2800〜3000 mm かたるべの森美術館(北海道当麻町) 統合失調症者のドローイングによる。 製作数・15

我が家のロープ

全長は二つ折り4つ折り八つ折りして測れば身の丈、つまりは三〇メートル余のロープを島に持参してきた。我が家いちばんのこれについて。以下、紙。

旅をした山ノ神

個人墓標四柱と一緒に海を越えたものに、この山ノ神碑がある。南島異例の寒波をやり過ごして、梱包をほどいた。これは「マッサ西」の、田の脇に座した山ノ神だろう。市会の土建族にやがて成り上がった高柳某に飯場を兼ねた社屋建造に田を切り売りした際、行…

おとな旅メニュー「風待ちの渚」

わざわざオトナとことわらなくてよい日が来ることを目指して、浜歩き、流木を焚いてお茶・曲げワッパのお弁当、ハンモックで昼寝、どのページからでも読める読書、顔に一冊屋根を葺く。以上をメニューにした極小ツアーを、かねてあたためてきた。この三枚の…

書評「フィリピン残留日本人」船尾修。新里涼子による。

書評「五色の虹」三浦英之。梯久美子による。

マーモの父

福谷由太郎はまもる(マーモ)さんの、戦死したお父さんだろうか? 石積みの墓の名を読むことは、この墓地を徘徊する遊びのひとつだったが、この墓碑銘を読んだ覚えはないのだった。まもるくんは隣家の後取りのはずだが、長男である父の戦死で寡婦となった母と…