貧乏癖

靴ヒモはそもそも、こうした貧乏癖に由来したもの。トイレットペーパーの芯をその場で棄てるのをためらうことから、逃れることができない人も少なくない。ためるだけためて、断捨離などと唱える人を笑えない。

ハンモック手編みのロープ欠片は、ひとたびは作業台のそこここに留まる。そうして写真のようにそれらの一筋が何かの代表のように、身の置き所を見出だされるとその他をようやくゴミ箱にうちやることができるのだった。

巻き尺にもともと取り付いていた手提げは、ビニール平ひもを金具でかしめたもの。一足前にゴミ箱。──それでいいのかー? 中からそう問う声も、聞こえるのだが・・・。

アニミズムの視点から量産消費を再考するのがよいと、つねづね考えてきた。以下、紙。