2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

南のしまップ

その番地も一番地、何丁目なんてのはない。美崎町一番地、そこはナナサンマル交差点の海側の一角の五階。どのホテルがシーサイドホテルを名乗ろうと、どこよりも離島桟橋に至近。花火が上がる宵なぞ、一人でデッキに出るのがカナシイほどである。仲介業者が…

訂正写真

長靴が五足あります。

二足でイス一脚、イスを仮にひとりふたりと数えるなら、二人と半人前の長靴をご用意デキマス。NZOG、「日没前大人ガイド」という島の案内人の私的グループ。私はイスに履かせるとすれば、二人半分の長靴を用意してお待ちします──という口上。に付く写真。

嘘の記事

衝動買いした古いカプチーノを鹿児島まで陸送して那覇で二日、風待ちして石垣にたどり着いたきのう、琉球新報のコラム「金口木舌」の不誠実な筆先にがっかりした。 一五年前のこの父子の消息など、すぐに知れるだろう。くだんの三面記事のまくらにしただけに…

長男?

新城喜一が描いた「1964年頃の開南バス停」には、徳利キワタの姿はない。おもろまちの徳利キワタが始祖なら、こちらが長男ということではないか?立派などてっ腹だが、棘は控え目。手の届かない位置には多少あるから、いくらか摩滅しはしただろうが以下紙。

おもろまちの始祖

那覇で二日風待ちするので徳利キワタの始祖の、気嫌を伺いに出掛けた。先回はパラパラ花を付けていた。もしやその結実、結果──と思ったが、枝は丸く刈り込まれて振り出しに戻っていた。姫百合通りの校門・バス停に脚を伸ばそうか、迷う。

2009年2月の大浜記念館 1

一島二紙、初めて開くハンモックの手編み教室の広告掲載紙を早朝貰いにいくと、今日は臨時休刊しましたとあっけらかんと言われて驚いた2009年の2月のとこと。裏手の印刷小屋をのぞくとブランケット二面だけの新聞はいい感じのゲステットナー(年代物のドイツ…

小倉トーストと映画

リトルボーイ、太平洋戦線に出征した父の誤戦死報を受けた息子の話。君の名は、中学生にはもったいない古くさいタイトルのラブコメ。レッドタートルある島の物語、黒ポツなだけの瞳の人が三人だけ登場する声のないアニメーション。島を離れた一週間に小倉ト…

われつれて 我が影かえる 月夜かな 素堂

月明かりは背後からさすと、道行く主客転ずる。

ジョッキ水位番外編「松屋」

ジョッキの水位と言ってみる、喫水線──どちらもグッとは来ないが。島を離れると牛丼屋に入ってカウンターに並ぶ人々の、箸持つ手先を観察したくなる。お見合い座席に並ぶ足元を見て、地下鉄をハシゴする──。居並ぶ靴の中で、紐靴の割合・今日履いた時に結び…

百冊

転居の機会に身軽になりたかったが本や原稿・手紙類については、ひとまず島へ運んでからパラパラみて取捨選択をしようなんて、きちんと目を通してないものが多すぎる。選択の規準はハンモックで読む百冊──に、この本は入るか否か? これがもう買わないひけつ…

バナナ回廊の三種

来島記念植樹は次の三種、バナナ、とっくりキワタ、四季柑(と、シークヮーサーを表記することに異論もある)。バナナは一年毎に二度更新して終了するが、他の二種は「バナナ回廊」あるかぎり更新費不要で継続。バナナは苗屋の作ったものでなく脇芽を株分け、…

夕方六時のえい子鮮魚店

お昼にまだ弁当の習慣がなかった三年ほど前、「えい子鮮魚店」のランチにいちんちおきくらいで通った時期がある。向かいの貸しビデオ屋が閉まった時には店内のビデオの行く末を、えい子さんに聞いたりした。ゲオやTSUTAYAとは違う、生え抜きのレンタル屋が島…

type1949(無番)

月は九月に改まったが、これより無番のtype1949を先月末に結んだ。結びは環状で往来して、引き返してはベロのループを通ってロープエンドに至る。写真では紫の五ミリロープの、端始末がまだ施されていない。

アフリカで忍者になる

膝に水がたまってヒデ先生が即答する、それをかばって、反対の足の裏つちふまずがトーテモ痛いんだか。 ヒデ氏のご神託は、病名にある。オキナワ二紙はともにアスペルガー児をかかえた家族日誌を、週一で載せている。琉球新報の「ひなとかのん」は単行本化さ…

YT92

艦橋が甲板の端に、寄った民間の船は見ない。災害救援訓練に参加する一員に自衛隊、そんな涙ぐましいやり方をしなければならない。軍用タグボートがゆっくりと、低倍率の双眼鏡の視界に入ってきた。接岸中のフェリー与那国の並びに、停泊。その理由はないの…

九月の土曜日

レモングラスが連作を嫌うかどうかしらないが、私が地べたなら自己主張する香りは来年は他所にしてくれと言うかもしれない。生家春日井(愛知)の田んぼでも軽トラ一杯収穫したものだが、石垣てもそれに劣らない。葉先が枯れはじめたので、あわてて刈り取った…

ポート・リ・ポート

石垣港便り(仮名)は、ポート・リ・ポートと題する。マトモな望遠レンズが先ずはいる。アルファーの一眼レフのレンズシリーズとマウントを島に持参したが、その後の流れについていけずミノルタは、ホコリをかぶって錆びてしまった。 父のフィルムカメラ、次の…