2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

明日は一〇〇足に達する。

月あかり

上弦の半月が海面を明らめるのに都合がよいと思うのは、気のせいかもしれない。夜景モードの出来がわるいが、ほんのり照り返した様がお分かりだろうが。仰角30度くらいに半月があると、肉眼には何か人工的なスポットが当てられたかのような輝きが感じられ…

権藤博、吉見一起

今朝のバナナ

花芽

間近に見ると徳利棉の刺は、これほど。誰も寄りかかりはしないが、なにかの弾みに身を預けでもしたら怪我は免れない。先に報告した役所わきの街路に並ぶ徳利棉の一本に、夥しい数の花芽が晩秋の開花を予告している。並みいる木立を逐一見上げてみたが、何ゆ…

双こぶと十字

作業台の上に襷が掛けした荷紐の名残りを見つけた。手で払う前に脇に、あるものを添えて今朝のメモとする。かたっぽが見つからない靴下に、おにぎりの大小を収めた。 ひとり気に入ったが、小さい方のおにぎりを食べる人に今後の同意を得る必要がアロウカ?

渦巻き紋

白水の谷沢を登る島民避難跡を過ぎ、疎開児の防空壕まではじめて行く。道すがら蜘蛛の巣の、渦巻き紋に既視感を覚ゆ。

板のコ

ラワン材の合板に虫喰いの穴、板のコ。眉間広くて、人相見は薄幸と見立て。

昨日きょうのバナナ

開花した節は、じゅういちになる。 ひとたび俯いた蕾はカウルを開くたびに首を持ち上げて、また俯いて次のカウルを開く準備にとりかかる。

靴紐、平紐長

75から170まで二桁台は五センチきざみ。

まだ、遣りたらない。

一〇年に一度のくりえぃちぶ之神が降りてきて、靴紐仕事はまだ遣りたらない。 そんな神様を知りませんが、そう言うと分かりやすいので。製作中の120足はすべて結びの構造や配色などが異なる、それぞれただ一足の作品。おろっ、「作品」……らしいぞ。 まだ70足…

今朝のバナナ

メモが滞って今日で五日目であろうか、今朝までのその後の推移。 節に二重にバナナの房がついている箇所もあるので一致しないが、節は九つに成長して露出して可愛らしいバナナを並べている。一〇番目のカウルも開く気配の朝を迎えている、もういいんじゃない…

今朝のバナナ

今朝も街路が濡れていた。バナナは次の併せ目をほころばせて、明日があることを私に告げる。

昨日のバナナ

昨日さらに次のカウルが開いて新しい花が、行儀よく並んでいるのが現れた。また雨が降って、雫を宿していた。 こうして毎日開く扉を、あと何枚重ねているのか。このつぼみのかたまりのようなカウルを、指でつまんでみたい気持ちを押さえるのに苦労する。

宅送り

タクシー業界に「宅送り」という用語が全国的なものかどうか分からないが、夜毎未明の離島の海の玄関に二台が客待ちしている。 この離島ターミナルで泊まり勤務して、朝帰りする客を待っているにちがいない。タクシーがこうした間にエンジンを切りたくなって…

鈴木治

山口萩

磯崎新ワタリウム美術館渋谷

穴の数だけ

ハイカットなズックは紐の通し穴が、七つも九つもあったりする。 バスケット・シューズを上まで通して結んでいる人はまれ、脱ぎ履きにルーズに結んだままという時代だ。このシリーズは、履く人を選ぶのは間違いない。そんなきちんと履いた人が時にはやって来…

今日のバナナ

雨後のバナナ、次のカウルが開いた。可愛らしい花が並んでいる。ほどなく肩寄せあって充実の日々を迎える。

三題「パソ・端末・切り干し」

次のカウル開く

南の島も秋めいた、バナナは次なるカウルを開く準備を始めた。一日で開かず、見極めて今日という日を過ごす。 もうこの辺りでよいのではないか?

路上音ストップカード

ヨーンシーに通じる隊列踊り、イーグルスの応援パフォーマンス

輪を描く良寛和尚の問答のような円環を象徴に、ビジネスをカリカチュアライズした、邦題は「未來は今」。 円環はフラフープに、後にフリスビー。 イーグルスがラグビーがニュージーランドの黒いチームの、ネイティブの闘いの舞踏に由来が同じ?

お通の髪飾り

花田橋の袂茶屋で三年待ったつうが再会なっても、武蔵は欄干に言葉を刻んでつれなく去る。つう伏して泣く、髪がこう結ばれている。靴を夢中で結んで七日日曜、今日は休もうと思ったがギャラリーに降りて、これをのちほど再現してみる。「般若坂の決斗」監督…

横浜吊床便り

神奈川県と石垣をウインドサーフィンのために往復している某氏が、自宅デッキに かくのごとくハンモックを取り付けた報告にいらっしゃった。よいよ、よいよの感想、ありがとう。帆布張りののWサイズ。テンション高く編んであって、まったくたるんでない。も…

今日のバナナ

くちばしがこころもち、上向いたような気がするぞ。房は五段と決めて、その充実に心が定まったからではないかバナナくん!しかし、痩せっぽちだね、よろしく太陽さん。

ひるね協会

「ハンモック&ひるね協会」を、ご存知だろうか? 今なら電脳上で検索ということになるが、まだそんなものは庶民に手の届かない七〇年代が終わるか終わらないかという頃のこと……。初出はギャラリー展示、「ラ・ポーラギャラリー」。名古屋市中区伏見角から、…

今日のバナナ

第五列が顔をのぞかせている。 夜露を花の鼻先(※)に、宿している可愛らしさ。 これが、島にずるずるいる訳かも。※ 突端にある点で、鼻も花も同源であったとは。 明日は六列目が用意されているよな嘴、いよいよ豊か。

動機

ロープの端材を使ってという動機、すればするほど端材がふえる。わかっていたこと、詭弁のそしり免れぬ。 最後はきっと、細々したごく短かくて多カラフルで雑多な破片が遺されるだろう。墓標とまで言えない。これを一袋にして終わる日を、二年くらいでむかえ…

市立みやとり幼稚園の花木