2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今朝のバナナ

最初のカウルはきれいにカールして、先に花を冠した一群が露出している。 鞘はつぎつぎ門戸を開き、四段目が顔をのぞかせた。 どの段で結実を終わらせるかは、我ら第三惑星の積算温度と地球表皮の肥沃の度合いが決めるコトデアル。

双胴ヨットに網を張る結末

二年目は法人の届けを出しで、三〇〇万の赤字を計上した。もっともこれは領収書もとっておけない男に立証が可能な額面の一部。ま、世間で定年と言われる歳まで開いたデザインの個人事務所を、たたんで後に始めたことだからその優先順位は高くない。あと一〇…

バナナが実るほど経った

ギャラリー(いまはギャラリーとも呼べないありさま)を、開いたときに某嬢から届いたモンステラの相棒に、バナナの苗を添え植えした。動かすのも一苦労なサイズだったが、入口の外に置くといい感じ。と、思うまもなく酔客か何かにいたずらされて、ある朝割れ…

スニーカーの二種類の織ネーム

左には今までハンモックに貼ってきた、エバー・メイ「TRUE LOVER'S KNOT」。右は「石垣は恋する」のタグを、新たに作った。著作が私にあることも、SHIGERU OGA 2014 と、書き入れた。 その言葉の意図については、また。

宮国訪香子の沖縄タイムス映画レポート「アメリカ映画事情」

エゴイストをパーソナリティー障害に括って、感情をつかさどる扁桃体の寸法で知ると。 デートに不適な映画を、連れ合いと観に行ったと言わしめる。

★七人目で男児の園長・兼久博子の随筆

半日一足

昼までかかってやっと、一足増やした。120足仕上げて図録用の撮影を済まして島を離出る算段……、無謀だったか?この台風は旧宅の田の稲を倒す予感、田圃が私を呼んでるし。

座って寝る人、ハンモックを編む。

先回の教室出席者は、十数キロ痩せてもまだ110キロ超だという。横になるのが苦しくて、椅子で寝る毎日だという告白に目を丸くした。やや不謹慎だが私は皿に、取り出したプッチン・プリンを連想した。皿にプッチンとやると断面台形の丸いプリンは、ぷるるんと…

スニーカー、ふたつを結ぶ。

紐の切れ端は分類不可能なほどあるが、靴紐をデコラティブに結ぶ着想は、なかなかスタートできない時間をながながもった。うみのくるしみはなんにでもある、いやこれは愉しみを先のばしにしたのかもしれない。割りごのおかずで好きなものを、最後にのこすよ…

ノットとヒッチと、ベント。

埋立て地を去る人々。

これより先は海だった地帯の賑わいから、警察署が抜けて消防署が抜けて。このゼロメートル地帯に残された市庁の建てかえが取りざたされて、町内は同所で新調をと望んでいる。果たされない結果に終わる。その時期が震度4・5程度の被災のあとであれば……と、考…

ドラゴンのつぼみ、開かず。

摘花の末、蕾を袋に詰めてサラダにでもどうそと農協市場にならんでいた。ひとつ二つかじった残りを「カフカ」のCさんに持っていくと、スターフルーツの稜線を削ぐ手を休めて快く引き取ってくれた。 そればかりか課題さえ付けた、暗冷所でどれほど日保ちする…

ティム・バートンの「猿の惑星」

ややこしいが「最後の猿の惑星」の後に作られた旧作が、ティム・バートン監督のものだと知らなくてよいことを知った。これでもう彼の名を、楽しみに探すことはないのではないか。二度観なくていい映画。それまでの例えば初回チャールトン・ヘストンの、下り…

IGUATU

「外界」結界を外にむかって、これより先は○○を記憶にとどめて。常套句「ゆっくり走ろう北海道」より、詩的。 出典、何の引用か。

あったかい、つめたい。

島を出るには、冷蔵庫を空にしなくちゃ。添え物はキュウリ、オンリー。あったか握りたてに冷たい作りおきキュウリのテキトー漬、どちらも不味くなる。。

野火

野火、は分からない。若いミッキー・カーチス、むかしから映画志向。コサカカズヤに代表作が思いつかない。フィリピンの野戦。敗残兵、人肉。今どきの変換候補に、用意されていない「人肉」。アメリカにはニュース・ショーとうTVの文法があるそうだ……そう知…

陸軍

陸軍という題名も、狡猾なものがある。木下恵介、まだ観てない映画があったかな。 これほど搦め手が利く、胸のすく思いする。

初の字に見覚えがある。編み針持つ手、端役には端役の存在感というものがある。嬉しくもない言いようだが、役割はあった

西瓜網

木下恵介に演出とあり、監督名はない映画「陸軍」。山笠も出征兵士の凱旋も、昭和18年前後の実写。軍部主導を逆手にとって、価値ある映像を今日に伝えている。 官費にヨロメク電波芸者どもが、入れ替わり立ち替わりどさ回りする南の島の只今と大違い。 若い…

木下恵介「陸軍」1944年 過去の歴史を描くのに、なにか今の風俗を持ち込んで共感を得ようとする。戦後の戦争映画にはじめからすでに見られた。今風の台詞でやくざを描いた市川崑「股旅」新機軸も、同じ流れのなかにあって、初見は新鮮。あらためて観れば七〇…

本物の網繕い

渥美が戦友遺族の、消息を尋ねている。中央二人の役者も、ちゃんと網針が扱えているかも。 もっとも最右の手さばきは、素人のものでない。台詞もないから、これは本物の漁師だとお見受けシタ。

網針をさばく「ああ声なき友」

製作に名をつらねた渥美清が戦友の手紙を配り歩く映画に、漁網を繕うシーンが出てきた。これをビデオ屋で借りるのは二度目、前は気がつかなかった。 原作は有馬頼義、戦後の第一ウェーブに属するが、分類は「第三の新人」ではないな。網針を持つ二人は見たこ…

野火

ジオラマファクトリー(浜松)

犬山鉄橋

鈴木しづ子を伝える梯久美子の連載が日経日曜詩歌・教養面で四回で終わった。 ときどきどこかで話題になるしづ子の像の、輪郭をひとまとまりで受け取った人も多いだろう。犬山の対岸岐阜「鵜沼」側の崖の上の塔屋は、岩盤を堀抜いたエレベーターにつながって…

先頭挺

その先頭挺が今朝は順番通り、バックで港中央まで進み出た。 その後予想に反してそれは、スタンバイ位置の最後尾につく素振りを見せたが、私は部屋を出て見届けられなかった。

三重連

明るくなってみれば、三重連だった。桟橋の増設は急務だな。

羽衣伝説

してみるとハゴロモは淡い例えば桃色だったりしなくちゃ、田吾作(違うか)の目にもとまらないだろう。島の港に直結する十字路から二筋それた角の、二階が民謡酒場というあたりまで枝をのばした葉陰に目立たない手拭いが引っ掛かっている。ふとよぎった句は、…

出待ち

特徴的な灯りのフォルムが、今夜は二つ並んでいる。こうした場合港開口部に向けて巡視艇が複数、スタンバイしてるんだとおもってきたが。単に泊めるスペースがなくて、玉突きのようにそこに押し出されたにすぎないかもしれない。このとっかかりの二挺を差し…

むさかり絵馬(架空の婚礼を描く)