2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「沖縄漫画」

最近「沖縄女性学」などと称される催しの、報道に接した。なんでもそれは、ホンドで言う女性学に沖縄の民俗学という地域性をミックスしたようなものだと出席者が発言していた。海を越えて招かれた参加者が開催地に敬意を表して言ったことだが、インテリゲン…

黒犬の犬歯

八重山九島のハンモックを展示するのだが、こんな思いつきを加える。これは流木のアップで、散歩の途上に泳いで流木をくわえて浜にあがる黒犬の歯型。話をきいて散歩に同行したのだが、なかなか譲ってくれなくてこんな歯型がついてしまったのだった。後ほど…

これがアレ

宮良のビーチ清掃活動の成果ブツにしつらえたのが、アレ。旧称「ダブルモック」。今後は「ツインモック」と呼ぶかもしれない。 どれも中ほどがくびれているのは、人が載ったときのネットとぐるりの太ロープの延び率の差を見込んでいるから。 石垣に着いたら…

三点吊りだが

三点吊りだが、これをシングルと称している。ぐるりの太ロープを中央に通したものをダブルモックとよんできた。左右からくっついてこれに二人で寝ても悪くない。むしろこの方が独り寝はもちろんのこと、二人にもバランスがよい。これをダブル、アレはツイン…

三点吊りのハンモック

三点吊りのハンモックをはじめて編んだのは妙高高原のペンション村で、野外設営のハンモック展を開いた二〇年以上も前のことだ。ヴレベーユというペンションのスイートルームの為にダブルベッドの代わりに、ダブルの室内ハンモックを作ってみた。雰囲気のあ…

パナリの木には

パナリの白い木には真っ白なビニロンで編んだネットを取り付けて、ぐるりにもビニロンの12ミリを廻した。荷をかけたネット上に置いたものが、パナリの港の反対側の浜で拾ったロープ。潮にやられてずいぶん劣化が進んでいるし、ほどいて細工を施すには固く…

ネットに荷をかける

動滑車をカマして荷重をかけて、ネットの結びを締める。中学校の理科の時間に習った動滑車を、おぼえていますか。 使いながら張り具合いを調節するといいのだが、展示作は未使用のものだから見栄えするようにこんな手間をかける必要がある。 写真は麻ひもで…

白いハンモック

こうやって並べるとビニロン・ロープで編んだパナリのものが、いちだんと白いことがわかる。大浜記念館の吹き抜け空間を見上げて、天井を背景にして高く浮かんでいる様子を想像する。 ぐるりに漂着ロープがしつらえられるか、時間が許す範囲でもう少し試して…

六つ目はパナリの浜崎で見つけた流木にしつらえ直した。

生ナリの純綿ロープが気に入っているが、パナリで採取した木があんまり白いのでビニロンの三つヨリロープで編み直してみた。長い漂流の末、浜崎に流れ着いたこの流木に似合いのハンモックになるはずだ。 これで予定した手編み作業をひとまず終えた。明日はそ…

林檎のケツ星

ちょうど朝鮮戦争辺りを時代背景にもつモダンデザイン趣味の店が、我が田舎町・春日井のそれも近所にあった。屋号はCAWA、フード・ドリンクと音楽が取り扱い商品である。 カウンターの奥でお姉さんが輸入ものの貧弱なリンゴを次々むいて、バットに並べて…

四つ目は麻紐で編む

コンバインで収穫すると、藁を粉々に刻んで田にまいてしまう。藁を見直したくて、バインダーを買いなおした。バインダーとは自走式の稲刈り結束機のこと。コンバインをが入る前どの農家もこれを手にいれて、手刈りの苦労から解放された。バインダーにセッテ…

五つ目のハンモックはナイロンロープで

五つ目のハンモックはナイロンロープで、屋外に張りっぱなしにするものを編んでみた。純綿で編むことが多いが遊具として、屋外に設置するプランに応じることもある。 樹脂ロープは摩擦に弱いが、これなら雨風には強い。公園の遊具の安全管理が取り沙汰される…

四つ目はジュートで編んだ

張り棒は黒島の浜にあがったもの。まず六つ担いで1/23の飛行機に乗る予定。

カヤネズミの巣

もう何年も肥料を田に入れてない。輪番の者が何かの寄り合いのさい、A3よりデカい肥料農薬リストを配ってくれるが知らない顔をしている。そろそろその配り役の番が廻ってきそうだ。それが農協脱退の機会なのだが、どうしたものか。 無肥料無農薬にして写真…

カヤネズミの巣

もう何年も肥料を田に入れてない。輪番の者が何かの寄り合いのさい、A3よりデカい肥料農薬リストを配ってくれるが知らない顔をしている。そろそろその配り役の番が廻ってきそうだ。それが農協脱退の機会なのだが、どうしたものか。 無肥料無農薬にして写真…

個展二○日前

流木を整理しながら枝振りを吟味する様子を見る人があったら、どう評するだろうか。 さてと、準備したのは黒板の六点から。手始めに編んだ昨日のものには、特別の思いを込めた。仕事場に散在したロープの切端を繋ぎつなぎ、まず一つ編んでみたのだった。 ふ…

ナンバーリング1〜5

田を紫のレンゲが占める春までの仕事を、ようやく済ました。個展まで二○日と迫って、ようやくハンモックに取り掛かる。その下準備も平行して進めてきたので、メモしておく。 石垣篇から作品ナンバーを工夫した。大小の着色したダボをキメ込んで、ナンバーリ…

今年の藁つづみは 

一昨年はじめて開いた「ワラつづみ講座」で一つ教えていただいて、師匠作を解体して一つ復習した。三つ目をいよいよ畑に立ててから、檸檬グラスとサトウキビ株をワラつづみに包んで試してその年は終った。 このアイデアに味をしめて、昨秋はこれを二○も並べ…

賊と新年

改めてサネモリ。もう少し老成した風貌にして、お供と際立たせよう。木曽馬のいる開田高原(長野)で、このワラ細工を教えてもらったことがある。人物の構造も大差ない、手に入れて一○日も経ったが、解体してみるのはどうも気が進まない。 さて昨年は七月某日…

ロープと私

アウトドアについて書かれた本屋の棚をながめると、ロープワークに関した書籍を豊富に見つけるようになったが、私たちの暮らしに根付いたものは多くない。もしあるとすればそれは別の棚にあるはずだ。 こんなことをしていると時々ロープワークのマニアに行き…

サネトモでなくサネモリ

どうも座りが悪いと思って前に書いたブログを見てみたら、サネトモでなくサネモリだ。藁人形のワークショップまでに、もう少し勉強しておきます。 多太神社(小松市浜佐美町)にこんな平実盛像があるとか。

レンゲ畑で会いましょう

2009年は1月7日、起こし残した水田をトラクタで起こした。この日がことしの私の歳のはじめだ。機械仕掛けの田起こしだがその日、我が田に山の神は田に降りて田の神になる。ヨリシロは何であろうかと激しく振動するトラクタに着座して、高みより三六○度…

田と畑

私の月並圃場「藁にはじまる」は一○人程度の参加者に田と水田を貸して農を体験する月並みなプロジェクトだが、立地が茂春サのお宅とその畑に隣接しているので顔を合わせるたびにあれこれうるさく尋ねてきた。農の細目について、こう亡父の手ほどきを受けたこ…

伊原間のハンモック2

昨年もっとも長く滞在したのは伊原間でナータ浜だという辺りを徘徊して、ハンモックを三つ編んだ。あしげく通った石垣だが、それは昨年とつぜん始まったことで、飛行機に乗ったのは四○近く前のYS11以来のことだ。 衛星写真で見てみるとこの島がもっとも…

与那国島でハンモック

今年の仕事の手はじめは、ヨナグニからだ。昨年ヨナグニの浜に漂着した流木を、まずは初春の日に並べてみる。二月の個展にはこの中から四本を選んで、二組のハンモックを仕立てる。一列に穴をうがつと、塩水に晒された流木であるのに木の香がするのが性がよ…

野焼き

野焼きというとすっかり産廃の不法焼却という語感だが、収穫後に野らに煙りたなびく稔りの秋の風物詩だった。 ふるさとのプラットホームに立つと、気持ちのよく焼かれた田を望んだ。金属製のクマデのような道具で付きっきりで火を延ばしながら焼かなければ、…

大晦日に失敬

サネトモとお供の藁人形は出穂の七月、虫送り神事に使われたもの。春日井市内廻間の部落に今も残る。自宅から車で三○分も離れているが、明日には灰になるやもしれぬと大晦日を待って頂きに参上(内緒で)。 ここ何年か虫送り直後に写真に収めてきたが、どうし…

今年のつづみ1

自分でわらつづみを立てるようになると目が馴れて、散歩の折りおりに方々に立っているのに気づく。私の農についての取り組みを、藁に始まるということにするのだか、つづみを見かけるたびにその作者を訪ねたい気持ちになる。 タイワンのエアバス墜落の慰霊公…