カヤネズミの巣

もう何年も肥料を田に入れてない。輪番の者が何かの寄り合いのさい、A3よりデカい肥料農薬リストを配ってくれるが知らない顔をしている。そろそろその配り役の番が廻ってきそうだ。それが農協脱退の機会なのだが、どうしたものか。
無肥料無農薬にして写真の藁玉が、目立つようになった。カヤネズミの巣だ。
足元からじわりと冷気の伝わる仕事場で編み針を動かしていると、幻覚を見る。足元にチョロリとカヤネズミが這うのだ。いかんいかん、今夜はこれくらいにしておこうと思ったものだが思い過ごしじゃなかった。
もう、捕まえるつもりはない。これでも凍てた田よりましだと、彼は言うだろう。
モミの状態で備蓄している米の防備はしてある。わくわえた藁に残る稲穂で彼には充分。春までいるとよい。
以上、昨夜未明のメモ。