ちょうどよい所に枝はない。──そうは思わないが私に限ってのことで、不慣れな方々がハンモックを吊るには致し方ない。そこで一方のここという枝から測って、ベスト・ポイントに支柱を立ち上げたらどんなによいだろう。他人の所有する山やパブリックな公園に…

撮影後ふたたび全てのハンモックを外して屋根を支えていた木造トラスは、ご覧のような有り様に戻した。プレ展示では更に過剰に、50本くらい張ります。たくさん明いている窓から見ていただいて、中には入れない展示方法にする予定です。アコウの森に吊った50…

屋根の抜けた空間に渡した一〇余のハンモックによいタイミングで陰がかかって、立体的なカットがとれたのではないか。頷く相棒のいない作業だったが、くさはらを見やれば外野に眼あり。鶏よりよほど大きいが、アマサギにしては濃い。日焼けしてるのか。山麓…

台風事情から逆算すると、ミュージアム予定地お披露目企画は、来年の三月開催となる。四、五月と屋根工事にあてて、六月さぁ台風よいらっしゃい！廃屋二棟の片方でも雨露の心配から逃れられる2016年であれ━━、年賀状の文案。前掲企画のDM用写真を、一日がか…

仮に結びつないでおいて編みおえてから、つなぐポイントを編み目からずらしてショー・トスプライスで一本化してきた。解くことを前提にハンモックを作るようになって、このネットのつなぎ方も変わってきた。写真上は、二本どりを途中から解けるようにつない…

監督主演トミー・リー・ジョーンズ、バリー・ペッパーというヤンキーは見覚えある。島のハンモックシアターの、コレクションの四番目。

ミュージアム予定地のアコウの森の大きさを伝えたくて、ハンモックを二枚吊ってみた。自作では最大の、前掲のもの。ミュージアム予定地お披露目のプレ展示を来年の梅雨明けとして、DMに広角で撮った写真を載せたい。アコウはこれをひともとと見て、その15倍…

軽トラ運転席背面の「とりい」を、ミヤとも言うそうだ。そのミヤに取りついたロープに、目をやる。ときどきハッとする使い込んだよい表情の、ロープにお目にかかることがある。三つ撚りのこぶこぶが摩滅して、ほぼ円柱然としている。軽トラは妙に若作りだが…

自分を棚にあげることになるが、可愛らしかったセーラー服の頃のＴ。半世紀後にその足許に添えることになった。図録はVOL.３まで作るから、次号に小さく載せます。

靴の図録もそうだがハンモックの図録もまた、製作現場のスナップを集めたものになる。この最大サイズの撥水性テント地のハンモックを編んだのは、まだこれが二つ目。縫製済みの布帛在庫は、20枚くらい用意している。追加製作はしない。

デッキのステンレスの手摺を三ヶ月に二度、磨きに来る業者がいる。海風が直接当たるから、それ相応な部屋だと大家は思ってるだろう。不用な靴紐が何百とあって、二本つないでフトン干しに使ってる話。締めて結ぶ、我流について。以下紙。

私の定点観測点のひとつに、脱け殻の図書館があります。島に来たころは、このアットホームな書架を巡ったものだ。中性紙などで綴ってあるわけもなく、蔵書の行く末は無惨。六〇〇年の時間を越えて打ち上がる磁器片を拾いながら、紙の集積物の頼るないことよ。

ばんやファームのハンモックゾーンには吊りっぱなしにして、雨風・紫外線に晒されて廃棄したものが二本ある。帆布は二枚とも化繊混紡だか、ネットは二度目はポリエステル三ミリロープで編んでみた。屋外に晒して三年くらいは何ともないのではないか？と思え…

先に14穴の台形バージョン(※)をお見せしたが、これは特大サイズ。ネットだけならいざ知らず帆布張りの帆布も、当然台形をしている。生地の無駄のない台形の採り都合は、矩形を斜めに切り離して両端を接合する──というもの。表裏が両面に現れることを、よしと…

三年越しの新作「TYPE ・かたるべの森」ハンモックは、キャンバスロールにドローイングが脅迫神経的に施されたもの。比喩ではない、いわゆる分裂病質者施設の収容者の手による。アクリル絵の具とも呼べない水性ペンキ、ネオカラーを盛り上げてこびりついた帆…

初めて作った四〇年も前から目数は12、従って両端の太いロープの通り孔を含めて張り棒に空ける穴は14。私の父が決めたこの仕様を今も守っているのは、それがはじめから完成されたバランスをそなえているからだ。墓参りの折りなぞにそう思いをいたすとよいが…

思い切りデコラティブに盛ってナンバーリングも00293までを、図録二集に収めた。先日クロネコの「メール便撤退」の全面広告を見たばかりだが、書籍扱いで178通42655円を郵便窓口で投函。解かなくても履けるように紐を緩めた靴を、ダッシュシリーズと呼ぶ。一…

団塊ジュニア以降の挙動、技術革新と日常生活の指先伝承。

ばんやファームで二つ目の廃品ハンモック、カラー帆布は化繊。ロープはポリエステル３ミリ二本どり。ポリエステルで編んだネッに、何ら損傷は見られない。次の課題はこうだ。帆布張りはやめてネットだけのベーシックなハンモックを、ポリエステル３ミリ二本…

職業訓練校や大学で陶芸を学ぶ人の多くは写しから入らず、先ず粘土遊びや落書きから始まる。そうして行きつくところは、似たり寄ったりであることが稀でない。戦後教育が生んだアーティストの奥行きのなさは、「真似ぶ＝学ぶ」ことを尊ばなかったことに由来…

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太平洋側の丘陵地に自力で拓いた「ばんやファーム」からごく控え目に、傷んだハンモックを取り替えに来て──と連絡があった。野外に吊りっぱなしにするとどれくらいで、朽ち果てるか？という実験といってもよい。かくして通りがかりの旅行者・三浦かおり嬢は…

飛行場からタクシーに乗るには近すぎる「とどろきの森」のやちむん館白保工房で、開いてきた手編みハンモック教室もこれで一区切り。三人には宿題を出して、中座した。宿題１、本体ネットをロープを渡しただけ編み終わっておくように。 宿題２、張り棒にする…

肉厚の双葉に、健やかな根を土中に差し入れている。トックリきわたの、赤ちゃん誕生。11と8つと、この3つ(連続写真じゃなかったのよ)。あと36と36のたこ焼器のようなポットの中で、タネが睡眠中です。

チロッと顔を出したのは、根か芽か？ それは、あした分かるヨ。

一日、水に浸ける。苗床に置いて水をやって、日陰におく。