オリジナリティ

職業訓練校や大学で陶芸を学ぶ人の多くは写しから入らず、先ず粘土遊びや落書きから始まる。そうして行きつくところは、似たり寄ったりであることが稀でない。

戦後教育が生んだアーティストの奥行きのなさは、「真似ぶ=学ぶ」ことを尊ばなかったことに由来するだろう。島の小路に現れた今風呑み屋の軒に、提げられた危険物は近いうちに怪我人を出すだろう。

それも大怪我ではないか? 硝子浮きを海中のみならず、中空に繋ぎ止めるロープ遣いの手本は島の至るところにあるものを──。