2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

サトウキビの葉を

初めてサトウキビの葉を、田で焼いてみた。サトウキビは藁よりずっと賑やかにもえるが、ついててやらないとひとりでは燃え残るたちで世話がやける。積み上げて火を大きくするならよいのだが、田の灰にするなら薄くひろげて燃やしたいからだ。

使いかけの

使いかけのツーサイクル・オイルさへ、とってある。持ち主を失って一五年は数えたが、さらに何年たったろうか。振ってみる。水よりずっと質量の大きいそれは、少し遅れた手応えで私の嘆息に答える。ひとまずおく。

サトウキビくらべ

やっと刈り取ったサトウキビを始末して束ねた。押し切りをこんなふうにちゃんと使ったのは、実は初めて。上向きに山なりで取り付けられた刃の妙に手前が目減りしているのがなぜか、使ってみてようやく分かった。それを言うのはやめておこう(別項)。 奥の束ね…

わらつづみ

収穫の秋が終ると今年も、その人の田には藁つづみが立った。父の死後、この地区で最年長者となった人の手によるものである。それを見て、この年もその人にとって安泰に暮れたと私は思うのだ。 痩せてやや傾いているが秋晴れの日のなかで、八〇余年を過ごして…