初めてサトウキビの葉を、田で焼いてみた。サトウキビは藁よりずっと賑やかにもえるが、ついててやらないとひとりでは燃え残るたちで世話がやける。積み上げて火を大きくするならよいのだが、田の灰にするなら薄くひろげて燃やしたいからだ。
使いかけのツーサイクル・オイルさへ、とってある。持ち主を失って一五年は数えたが、さらに何年たったろうか。振ってみる。水よりずっと質量の大きいそれは、少し遅れた手応えで私の嘆息に答える。ひとまずおく。
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