子持ちおかあさん助手によれば16センチは幼稚園児でも年少さんサイズで、今なら結ぶ紐靴はない。国際通りの奥まった路面店の古着屋で見つけて買った、300円だったかな。最近は緩く、解かなくても足が入れられるように結ぶことが多いが多い。幼児サイズでもバ…

ハンモックの両端の吊り輪を棒結びしたらハンモックは完成だか、この棒結びについて。 棒結びに限らずハンモックの手編み構造のすべてを、解く前提で編んでいます。 いちばん解く頻度の高い箇所は、ここでしょう。以下きものに例える。さて棒結びの前後の糸…

端を縒り戻して編み返したり、端にサツマを設えるのが、素手では容易でないほど固く絞まった三つヨリロープに、不足を言う者はいなかった。荷の掛かったテンションで一つ逆方向に玉でも出来かかったりしようものなら、太く強靭なロープもそこから切れる。綱…

行き止まった小さなつむじ風が黒い木の葉を弄ぶごとく、南の島の冬生まれのアゲハの命脈がいま途切れようとしている、その羽音に耳を傾けるは我れ。

アコウの芽吹きは年に二度というが、まず時期を逸した。もう少し空いておかなければ、台風に樹勢をそがれてしまう。水道管・電線ケーブル埋設をゴンさんにさせておいてその間、枝打ちをしようと思っていたのだが。7メートル9メートル11メートルなどと長短あ…

夜店の灯の消えた後も、変わらぬともしびについて、お話したい。遠くにバースデー・ケーキの蝋燭のような明かりが、何本かたっているでしょう？ それは六本なんですが、以下紙。だが本題は向かって右隅──以下同様紙。

──人生の残り時間で、南の島に小さなちいさな家を作ろう──は桃里伊野田で始まりました。用地取得二ヶ月、まずしたことといったらヤシの木を13本植えたこと。どれもまん中に、アンテナを一本立ちあげた。根づいた証拠。廃構二棟の一つは、ほぼ屋根がない。わ…

デ１・七番、小川茂です。絵の具箱にそう書いていたが、あるとき。二年生の夏休みにやまと絵の小寺礼三が夏季特別講習と称して、造形実習室を連日解放した。カップ・アイスに氷片を混入させた「みぞれ」が登場した年で、その新鮮な舌触りを求めてひと夏を過…

街から離れた桃里伊野田でのハンモック設営展示の予告を致しましたが、予告通りに進行できそうにありません。私はその「石垣造形研究所」をいずれ名乗る廃屋で現地製作中ですからお訪ねいただいて結構ですが、お客様として遇する状態にありません。ハンモッ…

靴ヒモを結べば羽根が二枚に、触角のようなものが二本たれ下がる。普通の蝶結びを言葉にすれば、こういうことだ。「盛る」スニーカーの第一歩はその「触角」の、数を増やすことからはじまっている。左右どちらか方向を揃えて流し、その数がさらに増えるなら…

トリッペンの靴工房あてに、堀典子さんが第一稿を書いてくれた。レンツさんは脇でドイツ語表記にアドバイスを送るだけだったが、宿に戻ってから数日を費やしてリライトした手紙を冒頭に別掲した。代わりに、お土産のつもりでレンツさんに、 日本語の礼状を書…

白川公園の一筋西に小公園、敷きつめた実を拾うものなし。若宮大通りで焚き火にかざす人影を見たのは、一〇年も前のこと。

スニーカーにハンモック手編みのロープ端を用いたものを、私の結びの歴史の中で「最大の鉱脈」と自称してきた。この憑き物が去るには、1000足くらい結ぶことになるのではないか？ などと思えて、DMのタイトルにしたりした。思うほど人に足もとは見えていない…

今日から税務申告について会計士と打ち合わすため、島を離れました。 ギャラリー内には、図のようにハンモックを吊ってきました。 留守番が在廊しているのは月曜から金曜日まで、午前11時から午後3時までです。 近くをお通りの際は、ぜひお立ち寄りください。

ハンモックを編んで三七年──と言っていたが先日は三九年──と言っていました。その二年足らずの間にこの手の主は私に劣らず多くを編んだ。その手に小さな「膏薬」を貼った様は編み手の数だけ、ハンモックの編み方はあることを示すものです。私はこんなもの貼…

当地ではキワタと言えば徳利キワタと思いがたちだか、どっこいダイエットに成功した一族もある。主柱を断たれれば燃える！と、彼も申します。私も声援を送る一人、だから咲けよ今年。

木片ストッパーに、周到な工夫をした覚えはない。切り落とした木片についでに穴を穿って、これまた余りロープを通しただけ。いつもそんなことだったが改めて三通りを写真に収めてみると、どれも満足できる出来でない。ゆうなの木だと教えられた、木片の揃い…

大学院生KS、この春社会人。実家は京都。ほどかずスルリ履いて、明日お帰りとか。もう宗旨がえ、締めて履きたいなら、後日、結びのテキストを送る──と。まだテキスト出来てませんが。こんなことばっかり言ってると、書かざるを得なくなる。 ^_^;

人が載るときはあまり使わないが、木片をハンモックの両端や支える樹の側にもしつらえることがある。主に展示のための設営に際して。ずんぐりした流木や加工済み丸棒や、皮つきの枝の破片を。写真の三様の、吊りロープの端処理をしてきた。吊りロープをハン…

小屋がけ企画でお知り合いになったのは、土木資材業者の社長さんだった。基礎工事にあたって、生コン車だけでは用は足りない。少量手で練る砂ジャリを小袋で五つまた四つと、ホームセンターで間に合わせてきた。やっと明日は砂ジャリともトラックで運んでも…

スニーカーの結びの教室を、今週末に予定しています。こんな小さな広告です。島の新聞もカラーの輪転機が、珍しくなくなりました。七年前に初めて広告を出した時、印刷機故障のため休刊します──と言われたのが、ずいぶんと昔のような気がします。掲載紙をも…

この程度の画像引用も著作権の対象だと、「本編再生」に先だったただし書きからビデオやDVD は始まる。 家族内の「私的視聴」の対象も時代とともに、家族概念の境界そのものを曖昧にしている。普通の暮らし向きでは望むべくもなかったビデオプロジェクターは…