行き止まった小さなつむじ風が黒い木の葉を弄ぶごとく、南の島の冬生まれのアゲハの命脈がいま途切れようとしている、その羽音に耳を傾けるは我れ。
アコウの芽吹きは年に二度というが、まず時期を逸した。もう少し空いておかなければ、台風に樹勢をそがれてしまう。水道管・電線ケーブル埋設をゴンさんにさせておいてその間、枝打ちをしようと思っていたのだが。7メートル9メートル11メートルなどと長短あ…
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