2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

毎日遣う

湿ると蓋が反る……ウェット・ティッシュにほらご覧と包んで、返品されてきた弁当箱を毎日提げてかよっています。蓋って字、よく書けますね。そんな書き出しではありません、返却代金に添えて手紙が書けなくて一年も経ってからのことです。大館の曲げわっぱ第…

白花滑りひゆ

白い花咲くスベリヒユの新種だと、一昨日の県紙。昔から知ってたと、地元住人の談話。工夫がないね。地べたに網目があるわけじゃなく、強い太陽光が拡散せずフェンスの影を投影した。

00150前・ダッシュ

靴の紐しごとは293足で終息した。まだ結びを待っている靴を50足ほど、ストックしている。これをどうしたものかという気になって、週末の手を休めた。 見晴らしのよい高見で、振り返ってひと休みした気分。達成感に包まれて静かに過ごすと、耳なりがする静…

151から293までに、032シリーズの32足を加えた175足を収録したVOL.2。

ページ割りにはめていけばわかることだか、ひとつ二つの間違いははあるかもしれない。VOL.2のサブキャッチに、175足と記載した。額面上のトリッペン24センチ茶革を最終番にあてて、00293とした。岡田源衛の柿渋四ミリ。真境名照子のサトウキビ二ミリ・…

イグアナアイ青山本店、東京都港区青山5.6.14

神々の深き欲望

沖山秀子はアタマの病いだとお噂だったが、若い成長期をやり過ごすと落ち着きを取り戻す。ひょっとしたらそんな後半が、彼女の一生に待っていたならよいのだけれど。島の図書館勤めがプライベートにダビングしていた映画が、私のところに回ってきた。映画と…

トリッペンと焼き印

父が農具に押す焼き印を、こっそり押してみたことがある。七輪で炙ったから小学校前のコドモには辛抱たまらず、躊躇い傷のような不首尾に終わった。焼き印の押された農具もいくつか島に運び入れたが、焼き印そのものも形見のつもりで手元にある。よい腐蝕材…

おたまじゃくしのようでなく

不完全な記述が続くが、0025から端を四本削いだり縮めたり切り詰めたりした。なかでも青く生ナリのネジネジは、先を一本化してさらに折り返した頭の小さい先端加工されたもの。これだけ身軽になった0025の現在を、365(増えた)のヒントの冒頭部分として後述す…

靴履いて、全身鏡。

まあどれもこれもこの世で初めてのことだから遣りすぎで、尻尾取るなり枝払うなどして履き込みながらご自分の足に合う靴になされたらよい。試着に手を添えながら結びを少し出直ししつ、あんまり手のかからないように心がけてフィッティングしている。旅先で…

葉陰の瑞々しいもの

葉隠れを見つけた。店先の鉢植えが元気がないと思わばこそ、葉も蕾も坊主にされて漸くことの次第を知る。丸々とした歩く緑のエッセンス、その葉陰に産み落とされた宿命を生きる他ない。サナギに到達するのに、少し葉が足りないんじゃないか? 足るを知って、…

石垣港午前九時

九時前にタグボートはアクエリアスを、すでに港に率いれた。巡視艇帰投、青いおそらく調査船は昨日の朝には出掛けてた。

MADRAS INC「via」

硬い革靴も、実は仕込んできた。こうした靴に結べてこそ、道を拓くことになるだろう。分かったことだが、この一週間逡巡した。盛らずあっさり、しかしエスプリの利いた靴に仕立てたい……。今夜はここまで、明日が楽しみな仕事仕舞いになった。

ジグソーパズル好きの長谷川眞理子氏

00025の今

クロックスは島の私のギャラリー「パナリ」至近で一足、挨拶がわりに買って履いている。00025として図録・1に収めたのち、自分用に下ろしてはいている。過剰な結びが邪魔臭くて尻尾を切ったレポートをしてみたが、今日の洗いざらしはこう結ばれている。結縄…

四日の日は二日の日。

八重山各島で旧暦四日の日にハーリーが開かれたが、今日が三日月。従ってきのう四日の日は、本当は二日の日だった。閏年には、閏月つまり13月が存在したことさへあるとか。携帯のカメラで、三日月が太っている。

櫂は漕ぐ、櫓は押す。

先日安乗崎に出向いてパールロードにのって、「海の博物館」にこいちんち滞留した。和船収集はもはや収拾がつかない様だったが、大空間に縦積みされて眠って、あるだけマシ。一つひとつに呪文のような言葉をかけて充実した時間をすごした。砂田光紀文中の櫓…

クロックスのジョギン・グシューズ

今では県営空港である名古屋・春日井・豊場・小牧にまたがるエアポートビルの元国際線部分は広大で、再利用計画はなかなか進まなかった。頓挫しそうな只今、クロックスの店が小さく商売している。ここでほんの何足か、そのワニマークの運動靴を買ってきた。…

空色の船

両対になったクレーンの際、巡視艇横隊の陰に空色のキャビンを載せた一挺。一昨日の朝のこと、見慣れない空色の船が入港した。小笠原の調査船の仕事ぶりを、島では190円の読売が伝えていた。登野城漁港前のコンビニに、読売あります。船影は載ってなかったが…

アコウの森

アコウ木のどこまでを一樹と数えればよいか不明だか、ここには15〜 6本が森を形成している。農地法の縛りが解ければ、あっという間にその半世紀の時間は霧散する。この緑蔭が終の棲家かと、この半年逡巡してきた。結論は間近だ。大きな二棟のお蚕小屋の青空…

結び目のないハンモック

ハートアンドソウルだそうだが「愛が微笑む時」という、なんとも言えない訳題になっている。買い付けたバイヤーはいいと思ったが、ビデオ化まで長々とお蔵になっていた。原題で短期で打ち切られて、ビデオ化される際にテキトーな訳題になった。思いを残して…

革靴前

VOL.2は一丁増やして、128ページにした。面付けは終っており、残す10ページほどに靴の結び新作送れば、印刷屋に回る手はず。ドイツ靴にまだ手は伸びなくて、こどもビニール靴なんかに結んでお茶を濁している。蛍光黄にオペラレッドなどという組合せだから、…

梅雨明けと革靴

港に面した501の下駄箱(←ほかになんと言うか)の扉はアゼクラ造りのようだが、梅雨も明けたし一度風を入れてみた。やっぱりカビ、ベランダで潮風の吉凶。島で毎年くりかえしている。飛行機で行ったり来たりのたびに両地に、置き去りにされた靴である。

古書店脇道

島を出て靴屋巡礼の途上、脇道で重い古書が増えることがあった。1988年みすゞ書房刊の戦地で娘に書いた未投函の手紙が拾った米兵によって、受けとることになった本人による新刊。読み終えてないが文章は精緻な構造でありながら、女性らしい優しさを湛えてい…

未明

日の出前、南に張り出した五Fはこんなに明るい。光が直進しない理由。側は紅白縞、ベロは星。つまりは星条のコンバースは、ティントイの今様骨董屋の処分品だった。骨董屋でセールとは嘆かわしいと二足、思わず二足三文と書くところだ。VOL.1に同じものが二…

結縄とロープ・ワークのミュージアム

タタミ96枚敷きくらいの何かの倉庫の残骸が、この島のあちこちの緑の中に埋もれている。寸法を歩巾で測ってみると、その廃墟らに規格があることが分かる。先住者に聞くところによれば戦後の一時期、養蚕を奨励して、あちこちにこれほどデカイお蚕小屋建造を…

ここにかえってくるまで

三人の母となった彼女の生家で夏の第一夜を過ごした朝、三人ともここはどこ?という寝起き顔だったろう。目を擦りながら、夕べは小牧のおじいちゃんちに来たんだと、次第にもやが晴れていくよう。夏休みも宿題が気になる頃を迎えて、朝の覚醒地点に迷いの消…

ダッシュ・シリーズ 159′

Timberlandもいまや。

スニーカーだけでなく革靴も紐の扱いには、昔日の観がある。ドイツ靴を見てまわったついでに、合成皮革でないフツーの革靴の結び目に驚かされる。金剛打ちの端を裁ち切りかまわず一結びして螺旋状に鳩目に巻いて通したら、その先も一結びして断ち落とした本…

みなと7AM.

赤い放水マストの曳き舟が、台湾のクルーズ船を迎えに出ていく。開口部に舳先を向けて二列横隊の巡視艇が、六隻もスタンばっている。これが常態化してきた。五階の海側への張り出し部分に敷物を敷いて、朝食を置いてみる。敷物は紅露(くーる)で染めて、洗い…

あなたに履かせる靴はない

Gガールなる女スーパーマンの人並みの悩みと、並外れたパワーの物語を観た。もっと観てもいいかな?関係ないTVシリーズの第一話がおまけについていて、サラダを箸で食べている。植物を突き刺すことはなかろうというセンスが、もっともだ。長じて異文化の…