クロックスは島の私のギャラリー「パナリ」至近で一足、挨拶がわりに買って履いている。00025として図録・１に収めたのち、自分用に下ろしてはいている。
過剰な結びが邪魔臭くて尻尾を切ったレポートをしてみたが、今日の洗いざらしはこう結ばれている。
結縄(ケツジョウ)は人類の文明の基幹に関わる要素のひとつであることは間違いがないが、私の足元で起こっていることはごく曖昧で行き当たりばったりな表出にすぎない。
それこそが亜熱帯に居を移した私に残された最後の仕事と位置付けたハンモック手編みのロープ欠片の供養の思いつきとして腑に落ちた余技なのである。
せんたくきでかき回すたびに、ほどけて絡まって結び直す。その度に結びの表情が変わる。前はどんなだったか？などと。
プラプラした尾を(緒を……と第一候補)切ったので、蝶結びが片ループになっていることにお気づきだろうか？
