2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

光る海

午後四時の西南西、なだらかな島の砂浜の白く縁取られた海岸線も逆光に燻んでいる。 一枚掛ける昼寝なぞないが、風邪にはかてない。明日は12月、タオルケットじゃ間に合わない。ギャラリーは夜、開きます。

空のパイオニア

家庭を預かる主婦に聞いてみた、豆苗と書いてあるね。トウミョウと発音してみた、オンビンというやつだ。 ピンとこないので「苗という字」、トウビョウかなと言い直す。 最近見るわね、二三年のことじゃない? お汁の青い具。 モヤシと違って、かたい双葉を…

割れ皿パズル

日航が割った吉川千香子の陶オブジェをマスコットに、西村芽衣の割れ皿パズルを風にあててみた。 とちらも楽しんで、半日がかりでピースを組み上げたのはT。

手腕再生

パナリを土産もの屋にする気はないがその気で入ってきた旅行者をがっかりさせるのもと、根付けのようなものを増やした。 ピンセットの必要な結びで肩が凝って、目が霞む頭痛がする。 近くに馴染みのマッサージができて、ずいぶん高くつく土産になった。 腕を…

三月閉館、秤の館

今朝のモヤシ

小さな島で海風山風も判然としないないが石垣の離島桟橋にはいま、海に向けた風が吹きわたって行っている遅い朝八時。 50円の値下げ札がついていた根つきのモヤシを、どんぶりに移した。 いっそ間引いて、育ててやろうか。 次第に仲間を減らす心地は、どんな…

種子とり祭

宿(今年の祭事主家)にお手伝いにいく縁者だという方にお招きいただいて、竹富の豊年祭「種子とり祭」に寝袋持参で最終便の船ででかけた。 軽量鉄骨で小体育館ほどの公空間と芝の発達した隣接園地で翌日九時から公開祭事と余興芸能が奉納されるが、祭りは前…

シャガールのある種取り祭

今朝の港

七番乗り場からドリーム六号が出ると、拡声器が伝えている午前九時すぎ。 今朝の港の巡視艇は、マストが五本見える。 中央塔屋すぐ右の並んだ二本が一挺と数えるなら、海上保安庁の船は可視界に五艇だか確かめに行ってみよう。 最右翼がいちばん大きくて、人…

籐蔓擬

轟の森で、トウツルモドキをはがしてきた。 そこは盛山の旧村で最後に残った某女の歌が、あしたの前夜祭のごとき宴で歌われてきた。武富の「種取り祭り」のことだ。 呼んでくださる方があって、明日はシュラフ持参で午後五時半の船に乗りましょうと、籐蔓擬…

青桐

屋敷の裏に藪があって中に桐があることに気がつくとみるみる伸びてそれが姉の記念樹だと知った幼い日、ラジオの尋ね人を聞いていると「あの桐売らんかね」と言ってきた人がいた。 お嫁にいくときの箪笥になると当人は言っていたが、芯が腐って用を足さなかっ…

ローゼル光る

よく晴れて風の当たらない市街地の隙間、日がさす頃を見計らってローゼル干す。

洗い張り具

風呂であり茹で釜でもある(何を茹でるかのことだが)土で築いた竈の内壁がアルミ鍋になってるものを、使途によって呼び分けているにすぎない。 帆布張りのハンモックを一枚、月桃湯に入れてみる。媒染はミョウバン、鉄媒染が私は好きだと世話人は言った。 …

砥石

当家の砥石はこれで全部。この度運ぼうと思い立ったが、果たせなかった。 池間鍛冶屋が叩いた鉈を研ごうと思っているが、包丁ならいざ知らず。 また次の機会、ジムニーの板バネはまだ先でよい。 もう少し耄碌した方が、砥石が似合うだろう。

塩水池

帰路、崎枝に張り出す主道の手前の脇道が飛砂防風林を隔てて海岸線を隠した堰堤を巡った。。 繁みに切れ目の舗装路を入る。堤防のうち壁伝いに暗渠を跨ぐ。 繁みに消える先に、河口部がふくらんだ塩水湖があった。 増水すれば海に通じるが、ここに魚が留まり…

丸棒

木工旋盤が一般的だと思われがちだが、鉛筆削りのような周辺に回転する刃がある工作機で作られている。流木を使うほかは、モミジやナラカシ系の白木丸棒を使ってきた。孔にテーパーをつけるくらいは自分でしてきたが、そろそろ蓄えも尽きる。 これが自作のガ…

靴ひも

ゾウリをモチーフに「左のぞうりを右へ計画」「世界ぞうりレー」などと吹聴しておきながら夏も去る頃、ギャラリーでは靴下をはいて紐靴にした。 アキレス腱の腫れがひかなくて精密検査を受けたのだか、島の総合病院は「ま・様子をみましょう」と頼りない。 …

シャイロとツォーホル

「ビーグル犬シャイロ」、「天空の草原のナンサ」こちらの方の原題は、「YellowDog」となっている。 イェロードッグというのは、モンゴルの寓話に登場する犬のこどだと作中に語られる。 子どもが犬を自分のものにするまでのシンプルなストーリーが成功するわ…

フクギ染めのハンモック

石垣よりさらに先の島で織りの工房を開いているRがお母さんを歯医者に連れていらっしゃったついでにお訪ねしましょうというので、ひとつ彼女に染めてもらった黄色いハンモックを間に合わせた。 フクギはけっこうどぎつい黄色に染まるといって、織りではわざ…

拡大読書器もある神保町の大活字本書店

手編みハンモック教室の年刊予定・2014

初球・中級・上級・特別篇、各四回だが、旅行者には飛び入り一回その場で完成お持ち帰りを何度か請け負ったが、参加者の熱意に応じて……とつけ加えている。 手回しよく来年用の日程を組んだので、ご入り用の方は請求してください。 それもこれも動かぬ開催ス…

漫画、このホットメディア

いつからクールが格好よくなったのか? 時代が冷えていては、そんは語意は生まれなかっただろう。まだこの世に、見込みがあるということだ。 比嘉豆腐店での昼飯はメニューを言わなくても出てくることになってる行きつけ、してその内訳はユシドウフあぶら味…

遅れてきた子

赤い橋脚のタグボート

それは橋脚ではないがマストと呼びたくない強固な構造物で、近づいてみると尖端放水銃は一つしかなかった。 先回島にいた折り乗組員が、クルーズ台湾船を曳くのも今年はあと×回と話していたのに。 その赤い橋脚のタグボートには、放水銃が二つ段違いについて…

それに命がけ

千住真理子、上も見たくなる。

あす八日からギャラリーパナリ開けます

那覇で乗り継ぐ間に、宮古島の二紙を買ってみた。宮古毎日新聞と、宮古新報。 一面は第三地対艦ミサイル連隊の上陸、 この他だが今日の本島二紙で知った知念ウシの新著は、空港内の書店で探せなかった。今夜には石垣でも平積みのそれを見るだろう。

楮(こうぞ)

飛騨川合の生産者二軒、柏木一枝(77)さん。

つけ木の吉沢久子

「伝え残しておきたいこと」ジヤコメティ出版。