塩水池

帰路、崎枝に張り出す主道の手前の脇道が飛砂防風林を隔てて海岸線を隠した堰堤を巡った。。
繁みに切れ目の舗装路を入る。堤防のうち壁伝いに暗渠を跨ぐ。
繁みに消える先に、河口部がふくらんだ塩水湖があった。
増水すれば海に通じるが、ここに魚が留まりもするかも。

しばらく堰堤を進むと半島の外周道に出た、そのトバ口にもう少し大きなものがあった。
それも膨らんだ長い池であるので川かもしれないと、海への出口を探してみたが外辺を巡る道はなかった。
大きなアオサギアマサギは飛び立ったが、水面に浮かぶ類は私の視界のそとに群れてしずしずと退避しただけだ。
ふたつの池の位置を記憶しようと、わたしは辺りを見回した。