2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2017 04 31

Aはハンモックに横たわって犬を腹に載せて、三〇年くらいかな。と、アコウの森の樹齢を言い当てた。

端ロープのないハンモック

ばんやファームから引き上げてきた傷んだハンモック三本を解きながら、一つにして編み直した。五日かかったといって私には何でもないが、こう思うのは稀だろう。張り棒を外す程度に解くのに、15分――を目標に改良を重ねてきた。よく洗って、端ロープのないハ…

風景が育つ時間

かつては競輪選手だったAは話題が豊富で島に来てわずかの私に、いろんな話をしてくれたものだ。あれから郊外にアコウの森のある山肌を買って、ハンモックの屋外エリアを作るのだ。島は久しぶりだが明日もう帰ると言うので、そこを初見のAを案内した。写真…

張り棒更新

両端の三角部分だけ解いて張り棒を取り替えるつもりだったが、つい網をすべて解いてしまった。ポリエステルネットの耐久性には、目を見張るものがある。解きやすい本結び編みだが、行きずりの旅行者を一年半載せてがっちり締まった編み目はラジオペンチを使…

2017 07 27

午後八時見送りにでかける。

東横インと新しい分譲リゾートマンションの狭間に、停泊中の遠くクルーズ船が見えている。 その舳先を北に押し返しに、タグボートが出掛けた。ダイコク薬局?で、クスリをしこたま買い込んだ旅行者が乗っている。外交努力で平和は可能かもしれない、彼らの買…

2017 07 26

先日の腰痛ベルトの惹句ではないが滑車の原理で、蓋を強く縛っている。私の弁当箱は蓋が入れ子になってなく上面を覆う蓋構造で、溝ありこそすれこうしてちゃんと縛る。そのために無理を言って、紐穴を取り付けてある。隙間は楽に通るような通らないような空…

あさ七時半

お迎えを済ませてはや、タグボートが港内に帰ってきた。画面左の正面を向けている。右端の二棟の間に接続低層のビルのように、クルーズ船が見えている。山から港を見下ろすように下ってくると、船はまことに島のどのビルよりボリュームのある生活空間だと誰…

滑車の原理

「滑車の原理でらくらく締め付け」と、添え書きのある腰痛ベルトを買ってきた。亜熱帯の草刈りに悲鳴をあげてこの三日、シンギンの末だ。骨盤の周辺を締め上げても、もっと芯の方がグキッと覚束ないのだ。で、さしたる成果はなかったがこのパッケージ。滑車…

2017 7 24

二校それぞれの全国大会出場壮行公演

郷土芸能部としてひとつに括られた課外活動が、島の二つの高校にそれぞれある。酒席のお座敷芸と地続きのような観もあるが、それが自己完結した島の社会なら有無を言わせない。コドモも子どもと大人のサカイメも、大人も老人も死とのサカイメも、周囲を海に…

構えの必然

揖斐長良木曽三川が伊勢湾に注いで拓けた三角洲、豊川を勘定にいれて三河と言うときは揖斐川を外すのか? 付かず離れず氾濫を繰り返して、揖斐長良一本とまた揖斐長良木曽で二本の川と勘定したのか。犬山あたりまでゴロ太石をリヤカーで何杯も曳きに行って、…

しいしいがんん 中の上

300円から450円。500円が生ビールの島の相場だからといって、それも珍しくはない。500円以下だと取っ手の上まで注いであれば「上の上々」で、取っ手中ほどまでなら「中の上」としている。時にはそれでも「中の上々」呼ばわりしたりしてるのは、気分のモンダ…

対面

クルーズ船てなタグボートは向かい合っているところだ、たぶん。

きびすを返す

それからまだ15分と経っていない。空は赤く染まり、遠くでタグボートとクルーズ船の〆のショーが始まっている。港眺望一の501だが安物の双眼鏡ではよく見えないが、おそらく。

今日の見送り

隔日来港クルーズ船午後七時半、港の外で自前の通い舟を往復させた。港外も島に挟まれたゆとりのない海域で帰路につくために、曳舟が見送りに行った。鼻先で押して進路を反転、見下ろす乗客たちはサイチェンとタグボートが言ってるように見える。甲板でハン…

ヨリを戻す話

少しづつ拗(こじ)れていき半月ほどシンギンした挙げ句、ようやく回復に向かう――。これが医者にかからない私の風邪の治し方だったが、もはや年相応でない。 港に面した五階1ルームを開け放って、一日ふさぎ込む。七日六本のDVDも枕元から遠ざけて、島でのここ…

朝日夕陽

住まう501に日に四度五度くらい出入りする折り、大きなゴロゴロやこれからダイビング船乗ります然とした知らない顔に、エレベータ内で出くわすようになった。なにか電脳上に、中間の宿泊口いれ業がいるのだろう。日中欧、国籍を問わない。五階でも知らない顔…

アコウ起つ

ひとりで立てるがこれほどよらば大樹なら、まずは相手を立てておく。椰子の幹の背後に円柱が覗いているが中段の緑を繁らせたものでなく、それは電柱。椰子の葉ない中段の繁みは、網目状に取りついた幹を持たないアコウの葉の塊り。椰子の幹の裏に廻ってもア…

2017 07 20

そうたの落款

ブログ上の年令が、混乱した。父は1919年生まれ、大正八年だったかな? 私は三〇の子で、その子・窓太とは私は二五才離れている。何かの拍子に一〇若く年令を詐称したが子を名乗るとなると、さらに一五若く見積もらねばならない。そうとう苦しい。顔写真も差…

ヨットT七世号の双胴間転落防止ネット

紙面で再会したT七世号のセーフティ・ネット、寝そべる子ども。ハンモックに換算すると大人サイズのハンモック12本分のネットを編みつけて、オーナーにこういう写真を撮らせるなと私は言った。製作費をいくらで請け負うかは、明言しなかった。双胴ヨットの…

外側から

今日のお弁当――というブログは多いだろうが、弁当箱に蓋をして連日 「今日のお弁当は……」もない。今日はここを潜ぐしてみた、今度はこう通した。明日はこうも捻れる。トリッペンの拾遺60は私の靴ひも仕事が手編みハンモックの余剰に生まれたものであるだけで…

中の上々

我がカプチーノ、クーラーがまったく利かない。ガスを入れたのは、おととしのことだったかな? 県支庁あたりに車を置いてキミミキまで歩いて一杯、ひまわり食堂まで来てもう一杯。――道草食わずタクシーに、すべきだったか?などと思わない。ひまわりではアワ…

パチンコみききみ 生ビール中の下

10年で100食も食べたが未だにキミかミキかはっきりしないのが何故か、分かりました。パチンコをしないからですね。店内にトイレを借りに、二度三度入ったことがある――以上の者でない。半年ほど前に、早く閉めるようになった。ご自由にどうぞ――の、冷茶&ウ…

海カフェ「せぶんからー」だったかな下の下

飲食は原価の三倍ならば500円でナマは売れない――が、店の言い分なんだそうだ。島の平均値は500円で、併せてお食事の注文を当てにされている。オープンに来ただけの客ですが500円上でこれなら、私の覚え書きは「下の下」。店員の着衣がフランクなのも嫌だ。な…

おいしん坊で一杯

日曜営業の「おいしん坊」に、10年で50度くらい昼飯を食べさせてもらっただろう。厨房の親爺の機嫌が悪いことがあるが、悪い印象はない。とばっちりは奥さまが、一人で引き受ける。50度に40回はカキフライだったが、初めてソバ定にしてみた。650円に400円の…

トリッペンその後

このトリッペンの紐結びに、固有の製作番号があるか否かわからないが、結びを定番化しようとその後にスニーカーに見本を結んでみる。私は甲高で相応に幅広だからどれも試しに履いてみようとすると、工夫した結びの表情が台無しになったりする。ここに「グリ…

奈良井贄川宿へ、十曲峠落合宿へ。

1984年、白水社刊1500円の「峠」井出孫六。巡った証明にペナントに代わって地名だけのステッカーを、1500種類は作っただろう。その中のひとつで野麦峠のお助け小屋峰野茶屋から始めた「パス・ハンター・シリーズ」がある。200以上の峠を網羅したが、XL250で…

アンド・バック

戦中派の前衛は大正生まれだったとイメージできる者は、彼らが復員して子を成したベビーブーマー。隔世で戦争体験を伝承できた孫もはや、四十路。或者は、死んだ児の歳を数えたのである。子である私も孫である子にも、彼はふんどし一丁の姿を見せておいてく…