二校それぞれの全国大会出場壮行公演

郷土芸能部としてひとつに括られた課外活動が、島の二つの高校にそれぞれある。酒席のお座敷芸と地続きのような観もあるが、それが自己完結した島の社会なら有無を言わせない。

コドモも子どもと大人のサカイメも、大人も老人も死とのサカイメも、周囲を海に囲まれて島は成り立つ。

1000円の有料チケットを何百枚か売って市民ホールで開かれた、八重山高校の同部のショーを観てきた。ほか農高は島の五ヶ所を巡回して500円の、同趣の有料公演を開いた。次はそちらも観てみたい。遠征費用を寄付に依存しない。

離島の祝祭事の多さにかつて琉球の支配者はしばしば横槍をいれたというが、この原動力はなんだろう? 部員六〇余名が舞台狭しと舞い歌う、出来上がったお姉さん方。もっともスポーツも劇場型の今日、大差ない。