構えの必然

揖斐長良木曽三川が伊勢湾に注いで拓けた三角洲、豊川を勘定にいれて三河と言うときは揖斐川を外すのか? 付かず離れず氾濫を繰り返して、揖斐長良一本とまた揖斐長良木曽で二本の川と勘定したのか。

犬山あたりまでゴロ太石をリヤカーで何杯も曳きに行って、屋敷のぐるりに積んだ我が家。中にはひとりで持てないほどのものもあった。

後ろを押す者なくては来れないリヤカー一杯に二〇コ積むとして、日に一往復を二ヶ月。小川勇、小川繁太郎、小川慶二郎。代々受け継いだ仕事かもしれない。

山ノ神碑ひとつ単名石塔五本を島に運んだが、これらの木曽川に由来する石垣石を忘れていた。次回、助手席に載せてやりましょう。「つーてぃーくん」、土地神になってもらう。

構えの必然――501から西の方位がずれている話、ここから。