2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日の出、背にして朝陽に対面す。

やや南に寄ってはいるが西に港を見下ろすと、新しい朝の光をそそがれた白い壁が眩しい太陽を配分してくれる。赤ちゃんのための手編みハンモック教室、三週目。 吊って編み目を締めてみようと、重石がわりに本物の赤ちゃんを載せてみるほど作業もすすんできた…

忘れないで

忘れられないなら、手段は思案のほかか? 猫の落とし物をギャラリーの裏庭で踏んでしまって、中略…箒を新調。竹と丸棒(ラワン材)と、プラスティックの柄のものがあった。 竹がいちばん安くて、熱収縮の塩ビの被膜が素材が誇れるものでないといっている。が、…

濡れる二の腕

今日も豆腐屋で昼飯にした。まだ11時だ。池波正太郎を腕臥して一話読むと、汗のあとがこれほど

つなみ石

津波大石 高こせる石 安良大かね バリ石

うじゃうじゃ虫

初めて島に来たとき、軒並み倒れた電柱に驚いた。フリーザーにものを置くなら、自家発電機とセットである。郊外に施設が出来てからのことだが、それがどこだかもまだはっきりしない。 夜半に停電で目を覚ます。港の灯りを確かめる。点いてるな、隣室はどうか…

海風に昼寝

そんなことで、と笑われそうだが、雑誌小文依頼のついでにこのしばらくの総括をついてにしておこうと寝る間なく二三日を過ごした。昼すぎに切り上げると、港からこころよい風を部屋に招いて昼寝したった。カラー写真をエッセイに付けてくれるという。 混血の…

波打つ葉

亜熱帯の強い日差しを、木々の葉がはねかえしている。そのデザインは様々で、最近の私は葉の先がとがったものと丸まったものの、創造主のコンセプトの違いはなんであろかという思いに囚われている。楠の葉のウェーブ、フレンチとかフレアと付け加えたいよう…

ぼくのうしろに道はできる

寝たきり以上の植物人間も実は、届かない声を聞く愛情をもってすれば通じることができる。障害ずっと植物人間の方が字ヅラが嫌だな。脱線。 そんな刮目の事実を証明してみせた自主上映会に出掛けた。不具合のわずかの時間が待てずに携帯ゲームの扉を開ける隣…

隣の本

研修者のいない日は寝泊まりしているが、生活感が醸されないよう気をつける、が自炊しない理由づけになっている。それもどうかと思う。 棚も本もヒトメを気にした背表紙に、するでもなくいままでの趣向とずいぶん違う路線になっている。ギャラリーからこの本…

「ズックリレー」ではない

ズック靴をとりあわせて履く……旅の高揚感がゾウリレーから、うんどう靴に及ぶこともあろう。しかしここは、そういう話でなく、ベロに紐を通すスリットを入れましたという報告。まただいたい大げさな時代ですがベロを異常に長くして、履く際の捲き込みに抗し…

時代小説

例の架空の海坂藩を描いた数々を松平くんの朗読で、夜毎の楽しみにした。店番が暇だっただけのことだが。比嘉豆腐店で朝昼いっしょくたの飯に寄ると、大島やすいちの絵で池波正太郎の剣客商売を一話づつ読んでいる。豆腐並みの消化よさで嫌になる。隣の牛舎…

縄のれん

編むことと織ること結ぶこと、ハンモックを皆さんと編んでいてそれらを引き合いに出してきた。縄のれんを知らない人がいるにも驚く、いい大人が。 面的なテクスチュアーをもつ結びにマクラメを例にすることがあるが、ほぼ通じない。昔やりましたとおっしゃる…

Re: 難儀な人、ジューサー篇

さて、これはまたアンティークのようなジューサーですね。 どのボタンを押すかに寄って、いろいろなコトができるみたいですね。 HIGHの列から、挽肉、碾く、つぶす、まぜる、裂く、(コーヒー)をひく、液状化、氷をくだく LOW:かきまぜる、あわだてる、ピュ…

難儀な人、ジューサー篇

三歳児ご機嫌とりから撮影データ送稿まで有難うございました。助かりました。 さて、廃業した喫茶店の形見分けジューサーを1800キロばかし空輸して五年、半年前に台風に被災した島バナナを解凍して液化作業にとりかかります。 忙しい時に限って発症する病い…

つま先を握る話

毛深い某の耳を布団挟みで物干しに吊るした満月の夜。 目が回ると言うので脱水は八分だけにしたのがいけなかった。 取り込む前に彼のつま先を握ってやった。かたくかたくぎゅー。 信じられない再会? それもある。彼の末端にしずくが溜まっておってね。 ちよ…

そんなオトコの足許、二の句

ゾウリレーに続く「くつしたれー」。靴下るとは不揃いに靴下を履く意。 限度があるな。

ユニクロ

ニトリと〓や×、おぼえてないが島外の郊外型複合店舗に、これはユニクロの若向き店だなと思わせるところで、リバーシブルのトートバッグを三〇も買ってしまった。 石垣の土産屋なぞ始まっちゃいないが、その持ち手が三つよりロープというものが目につく。 出…

二体

本宅跡地を造成切り売り中。幅一〇メール余の道を付けて側溝を入れて水道を引いて、最深部まで届く引き込み電柱を立てた。 不相応な側道に、せめてアクセントに柿の木を移植したが幸先好くはない。 その周りを幼木で囲むように、柿を植えておく。 渋柿を選ん…

制服

訪ねる人もあって、それなりに気にしている。制服でもないが、ゴムぞうりにTシャツいっちょにならないようにしてという言いつけを守っている。 ゾウリレーと左右計画(別掲)に準じて、カラフルな履き物を持参した。 信頼できるスジからの判定によれば、アキレ…

野の百合、エレベータの中で

五階から降る僅かの間に考えた。枝百本を求めて藪に分けいると、私に逢いにここまで来た者はお前ひとりだと野の百合。 私の口から出たのは背負いの籠に鉈見れば、只の通りすがりだと分かるだろう? 誰にも知られず咲いているのに、なんてことをお言いかと百…

萌える頃

近景に軍手の二枚、遠くに焦点あるのは超早場米が採れるというころ島を出て向かった先で、手植えしたしたウネウネの早苗(素人が植えている)。 ピントを接近させたのには、カマキリ。ころはその幼い旅立ちの時節だった。 生まれ出ずる途端に厳しい旅立ちのシ…

続かなかった時間

東シナ海に回り込んで北上しながら列島の背面に抜けず、太平洋に面した海岸を黒潮と共になめていった台風が、風の余韻をいつまでも残した。 夜半、活かされた形跡のない見下ろす高さの隣のビルの屋上を、右往左往するバケツの音がいつまでもしている。 さが…

ワレモノ

島へ荷を送る機会に、あれこれ詰め物をする。 すぐ要るものでないが、隙間があるならというわけである。 タコひもと言ってもよい細さのロープはその直径で表すほか、寄り合わせた糸の数で呼ばれることがあるようだ。 赤ちゃんのハンモックのために、直径二ミ…

取り換え写真

日も改まったが、朝正確には午前9時03分。ナナサンマル一筋中はこれほどで、寄って見上げると桑の木だった。 路上を染める島桑の実は影もかたちもなく、ちょうど今! クマゼミが鳴き始めたのだった。 島の蝉は夜更かしか否か、わからないが涼しい一日の始ま…

やまざきたまよミルコのひかり

ナレーションのヤマザキタマヨさんがどういう方かしらないが、この映画の日本語版のナレーションは単なるナレーションではない。 目を閉じて、あるいは閉じられた目をおいて、耳だけで観る映画に作り替えてあるからだ。 それは本当に、作り替えると言ってよ…

8+3

デッキに防腐剤を塗るのだが、一斗缶を八本空にした。まだ中に残っている一斗缶が三個、材質テスト用に使いさしの四リッター缶が一つ。デッキがどれだけ大きいかが知れるというものだ。 工事前にひと塗りしてから張ったが、施工後に表を三度ぬりすると側辺の…

刈り取り前夜

島に戻ったら一回りするコースがある。 ことしはそれに、平良くんの芋畑が加わった。我がスチロール箱水田を、置いてもらっているから。 飛行機で田植えに出掛けたのだか、こちらの稲穂は刈り取り前夜。 バケツ栽培は硬式のテニスボールで、擂り鉢の中の籾を…

泡保証

なんか観光客がタクシーで乗り付ける所にになってしまった豆腐の製造販売の店。 辺りには牛舎しかない郊外で銀蝿にたかられて気にしてる様は、みやげ話をひとつ渡せたみたいで可笑しい。 島に戻ったと顔だすとビールに、半端なおまけがついている。 泡でトバ…

完全形

魔がさしたかお弁当コンペに曲げわっぱで、紅芋の酢飯を詰めてもらった。 使いきれず余した芋がマンガのチーズのようにみるみるスポンジ化したが、せめて地球と地続きの裏庭にうちやって離島した。 不在廿日、南に面した裏庭にかく見事な新生。

留守の冷蔵庫

夜中にその扉あけて冷えた緑茶飲んで 写真撮りました 緑のいがいがと赤茶けたいがいが ハンモックを編みに来た嫁のおじいちゃんが ゴーヤを差し入れに来た ゴーヤでは違う ゴーヤーなんですと どっちでもええやんと言う人がおますが わたくしゴモットモと申…