うじゃうじゃ虫

初めて島に来たとき、軒並み倒れた電柱に驚いた。フリーザーにものを置くなら、自家発電機とセットである。郊外に施設が出来てからのことだが、それがどこだかもまだはっきりしない。

夜半に停電で目を覚ます。港の灯りを確かめる。点いてるな、隣室はどうかな。暗い、そりゃ寝てるわな。窓を全開、しかし風に室内で九十度折れて出てってもらわなければならない。
素通りしてもらうには、玄関解放。これならクーラー要らないじゃん。

翌朝うじゃうじゃ虫をベランダの、ドラム缶ほどの植木鉢に廃棄。土に還っていただく。

フリーザーを占領していた島バナナ。骨董品のミキサーで、先日液化を思い立ったやさき。

昨年の台風シーズンで被災した一房(ホントの一房だからたいへん)を、一年ごしで清算できた一夜。