2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

干し網

船着きウタキのならびに、干し網の掛かった塀の家がある。一〇年一日の、変わらない暮らしぶり。使い込んだポリエチレン漁網は、いつまでも新しく手入れがなされている。私が眺めるのは決まって、夜の散歩で。早朝に見おくるサバニのなかに、この使い手がい…

2017 08 31 、弁当今日まで。

秋田大館の涼しさが懐かしい。寒いのも久しぶり。

太平洋ぶらんコレクション

今年、春・秋と二期に分けて企画したハンモックと結びに関した四〇年間のまとめの展示。秋の部のポピュラーなものに、「太平洋ぶらんコレクション」がある。直前に別件で島を離れる前に、流木にしつらえたブランコを九つ吊ってみた。二人で浜から運び入れた…

2017 08 30 、大館へ。

さくいのない小判がたの曲げわっぱをもう一度作ってもらうために、秋田を訪ねる予定だ。鹿児島県霧島市、横川に乗り捨てたロングバンの後始末も済ませます。最後の船旅にするつもりだったが、まだ先がある気もする。

製造物責任法

「ぶらんコレクション」は漂着木材をしつらえたブランコを、サイザル・ロープで吊る講座。太平洋をのぞむ石垣島の南海岸に、きっと似合うだろうと思って。手始めに浜を歩いてこれといった流木を物色することになるが、ロープは前もって仕込んでおく。誰がい…

2017 08 28 鎖結

指切り

指切りとか指ぬきという綾取りは巧妙な縄筋のトリックだが、その誕生の瞬間はこんなとこではないか? 竹ひごのスクリーンの引き紐が、何かの拍子に結ばれてしまってることがある。竹ひごの簡易スクリーンは、二本の紐で巻き上げる。片側に二本まとめて手繰っ…

08 27、分割写真。

2017 08 27 、日曜の遅い弁当。

今日は二人分でなく二食分を重ねた、休日弁当箱。

ついで仕事

自走式の脱穀機の前はロビンエンジンが取りついていた。その前は平ベルト駆動でやはり富士重工の空冷300CCくらいのを据え置いて脱穀していたから、稲藁束を担いでそこに集めていた。集める人こく人脱穀籾の収穫袋の係、さらには穂を落とした藁束を他所に積む…

2017 05 23 、今朝はこれだ。

ゴミ箱いきのところ拾い上げた物、目的があってさいわい。流しの棚にたくさん提がって、弁当包みのアドリブも増える。もう少し、続けてみる。

指の通し先

切り離さず伸びた袋のひもじょうのビニールを、どこに通すか?袋の首を巻き絞めるとき人差し指も一緒に巻いてから抜いて、出来た隙間に差し込んで括(くく)ってきた。内容物(コメ)が減って袋に余裕ができたら、巻き絞める前に二つ折りして括れるようになる。…

RKK

お出掛けのタグボートがRKK の、貨物船のお伴で戻ってきた。

古いニュース

弁当をつかいながら、包み紙を広げる。尻に敷くなら、目は尻に付いている?常に昨日の新聞なら日常が、コンスタントな証拠だ。そうした日々はない。今朝は曲げわっぱの休日、風通しのよいベランダの西側。

朝六時一五分

赤い橋脚に放水銃のタグボートが、離岸した。港内で反転してしばらく待って、外海に出ていった。クルーズ船を迎えにしては、少し早すぎる。

ロープ欠片の弁当ひも

ギャラリーパナリのアイテムのひとつに曲げわっぱがあるにはあったが、結びのテーマにいまいち合致しているとは言い難かった。曲げのつなぎに桜皮が使われていることはアクセントには違いないが、結びは主要なではなかった。ここのところ試行錯誤を重ねてき…

箸超人

量販店の女店員が主人公のヒューマンドラマ……ではなくて、スーパーマンのいとこの超人TVシリーズ。TVものもシリーズものも観ないことにしているが、魔が差してしまった。本編映画のオマケを観たのがウンの尽き、よくあることと反省。ファーストシリーズの四…

石垣の藁算

沖縄島・宮古島・石島・黒島の藁算を、栗田文子は採種している。なかでも石垣、黒島はもっとも下等な、原始的な様式のものだと言えそうだ。さっそく助手・Nが二つ再現、素材は藁でなく檸檬グラスを使った。素材乾燥の度合いが難しい、先ずは第一着手。わが…

K K l l c c

曲がりたるキュウリ四本(合計120円)ふたつに割れば、K K l l c c……。干して麺つゆに酢で、テキトーに漬ける。割って天地を返すと、重ねて干せる不思議。切り口を見せるなら、天地をひっくり返す必要はないんですがね。

先達の落とし物

八月の14日、早朝。解錠まえの通用口にたむろする銀行員は、まだ現れていない。彼らも表を掃くが、その守備範囲を状況によって動かさない。郵便局交番の十字路を南に渡って、自転車と並走する黒犬。目を凝らすと、両者は鎖で繋がれていなかった。先達の落と…

2017 08 18 朝日食堂、中の下。

朝日食堂で取っ手を、初めて下回った。500円だから中の下でなく、中の下の下に訂正。

コメ袋

その気でコメを作ったのは、わすが15年ほどにすぎない。コメを買う身になって、10年経った。玄米はチャレンジで、白米はゆらてぃく、古代米籾付きは古々々米(自作)。ビニール袋の口を切り取らず端を紐状に残して、巻き縛る。口を絞り押さえた手の親指を入れ…

2017 08 16

房のようになってるのはショートスプライスを、接続中央部で切り離したもの。つまり、弁当箱縛りは、ハンモックの残りや靴紐からの転用。今日は襷に長し。それもまた新鮮な貌に遭う条件のひとつ。

2017 08 15、あらかわ食堂の戸。

ガラガラと開けるあらかわ食堂の戸、開ける度にカツンとはまって、「あ・閉めます」とお姉さんを煩わす。オープン以来半年くらい来てないから、初めから具合が悪かったのか確証はないが。三度手を借りて後、デブがすり抜けられるカツン直前くらい開けて入店…

1段26目、前後から解く。

幅が26目ある古いハンモックを、前後から解く。今までに編んだ中で最大、設営寸法は幅二メートル×全長四メートルくらい。三点で吊って子どもを四五人載せるイベント用だ。 日航機が御巣鷹山に堕ちた日、「ハンモック&昼寝協会(!)」は伊良湖国民休暇村で催…

上意下達のわらざん

収穫・納税など支配者の支配・取奪に関した主に数値情報の上意下達の道具だと、栗田文子は藁算を見ている。インカのキープや中国の結縄も、ことは同じだ。私が南下してハンモックの工房を南の島に開いたことには、それなりの理由がある。私のハンモックは広…

ロープの頃

以下紙――となる際はいわゆる似顔絵イラスト表現だが、まずはメモ書き。ミシシッピを渡ってオレゴンへの、5000キロの「ビッグ・トレイル」。小道具係のエキストラ、マリオン・モリスンがジョン・ウェインになった1930年の記念碑。インディアンの描き方にも無…

サンサン号?かどうか知らない。

トムソーヤの舟だよと、アンエーの乗組員は答えた。ことし、灯をともしたのは三度目。動いたのは初めて。 港開口部までノロノロ行って、引き返した。 一括交付金のカツヨーの果てだ。離島ターミナルの屋上の、太陽パネルとセット。トムソーヤは名義貸しで、…

あらかわ食堂上の上々

オリオンサザンスター「樽生」リキュール(発泡酒)300円。取っ手より上にきている。背景にこう書いてある。「食堂」の定義も必要だ。夜は居酒屋になります――そのココロは? お品書きを取り替えるわけだから、食堂の範疇から外れて「ランチサービスをやってる…

結びを解かない

「冷血」という、いかにもよくできた訳題と思われたモノクロ映画は直訳そのものだった。映画通に笑われる感想はおいて、どんな罪人であれ縛り首縄の役割りが人の生き死に対した扱われ方は洋の東西を問わない。二人のために首吊り縄は、二本さがっている。踏…