製造物責任法

「ぶらんコレクション」は漂着木材をしつらえたブランコを、サイザル・ロープで吊る講座。太平洋をのぞむ石垣島の南海岸に、きっと似合うだろうと思って。

手始めに浜を歩いてこれといった流木を物色することになるが、ロープは前もって仕込んでおく。誰がいつのものか漂着した化繊ロープで提げたブランコが、朽ちて揺れる光景をしはしば見てのこと。

竜舌蘭の繊維から造られたサイザルロープに素材を限る――、これを唯一の約束ごとにします。造った当初はせめて鮮やかだと、旅の思いでも映える。また褪せた再会も、愉しいものになるに違いない。

以下紙中略。

オッペンハイマーに遡ってPL法は適用されないのか? このサイザルロープの玉に付いていたエフの力一杯の言い訳はあまたの作り手の荒んだ良信の行く末が、どんなものかを想像させる。