2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

岸朝子が箸持つゆびさき

岸朝子の一代記ふうの聞き書きが一冊ある。オキナワネタを売る者は多いが、そうでなかった。沖縄料理につて語る時でさへ、公平なバランス感覚を失っていない。利き手の中指の先が、手前の箸の陰に隠れている。中指が二本の箸の間にの間に、収まっているから…

きつつきと雨、高良健吾。役所広司。

メタリック

メタリックな尾をカナヘビと呼んでいたが、物知り小僧に間違いを指摘された。なかなか携帯の適当ショットで捉えられないものだが、偶然ものにした。尾まで20センチにナンナンとすカナヘビ(ママ)だが、二分の一の身の丈。胴回りは一人前で、つまりはデフォル…

パールハーバーに今もあるその潜水艦(新聞は2015/8.28)

ハワイふんどし行脚・4「これ以上に絞めません」

Mのお父さん(大正末期の生まれ)はパンツを新調すると、いつも先ずゴムを抜いてひもに替えさせたと言っていた。ひもパンツといって両脇から、パラリと外れるエロいやつじゃない。ずり下がらないための紐やゴムだが件のお父さんを代弁すれば、両者には次のよう…

稜線から青筋

いらっしゃれば思いの外、起伏がある島だと感じられるでしょう。離島流行りで少し島の名を言うのがためらわれることもありますが、私に南の島が どんな必然をもったものであるか、いらっしゃればわかるはずです。……と、二集目のハンモック図録は書き起こすこ…

吸太郎

簡易型だが一応液体も吸い出す真空パック機、それが「吸太郎」。スニーカーとこの曲げわっぱをこの湿度の高い亜熱帯で温存するための、念願の仕様が果たせた。思ったより上出来でスニーカーは形が無惨なほど変形して、見栄えの悪くない詰め物を工夫する必要…

曲げわっぱ・小/三段 50*35*35×90×170 佐々木悌治+攝津広紀+石垣造形研究所(小川窓太)

上・中段は無塗装、下段は朱漆。

曲げわっぱ・大/三段とも無塗装 60*50*50×115×225 佐々木悌治+石垣造形研究所(小川窓太)

曲げわっぱ・大/二段 60*50×115×225 佐々木悌治+石垣造形研究所(小川窓太)

上段は無塗装、下段は朱漆。

曲げわっぱ・中/二段 48*33×200×100 (無塗装) 佐々木悌治+石垣造形研究所(小川窓太)

はなのあしもと。

島の中学生、凪(なぎ)13歳のスニーカーに結んだ。

島の中学生、はな(14才)のハイカット・スニーカーに結んだ。

72箱

眺望よいワンルームの中は101箱。この大変なお荷物との同衾から、解放されるひも近い。天井まで積み上げてさらに30センチほど余すと、さらに一段積めないのを悔しく思う貧乏根性に呆れる日も、懐かしく去る。台車に三つ上に二人のスニーカーを冠に、ごろ…

午後の西の海

光る海、石坂洋次郎。二郎ではないが、治郎もしれないほどの私だ。勝呂誉、山本陽子。山口崇を始めて見たかもしれない。海が光る、はいそんなこともありますと思ったものだ。こうして海に沈んでゆく陽を毎日のように眺めるようになって、それは少なくとも午…

点と線、面や立体だが体積を持たない。

中上健次が文体でないように若松孝二が群像を描いても、時間軸は縦につながって見えない。老けメイクなぞいらない、それは観るひとが頭の中ですればよいこと……、そう若松は考えてきた。佐野史郎の読経の下手さは、顔の判別できない青年の物腰のテキトーぶり…

百冊選

背表紙を眺めるだけでゲップの出る「人間臨終図鑑」四分冊判に、ふと手が出てしまった。言うまでなく、吊り床上で読む百冊選のためのことだ。若い順の1から紐解いて、まことに滅入る。失敗したが、もうやめられない。記憶では国道が145号線から146号に変わ…

ところてん

斉藤たまがワラジとゾウリの混同をなげくが、編むと綯うの不分離が私は気になる。ボキャブラリーは言わんとする対象物が遠ざかることに比例する、無理もない。島には驚いたことに縄綯(な)い競争なる運動会プログラムがそんざいするが、余所者のローカル紙記…

白いコンバース

もう一時間もしないで帰るんだけど……わー可愛い可愛い。可愛いわネーと言い言い、旅のおわりも汚れず白くきれいなコンバースを履いた女性が、子を抱いた男を従えて入っていらっしゃった。ひも屋さんですか?靴屋さんですか?これなんですかお店ですか?売り…

B17の碑

これを忘れてしまうから、メモしておく。ただ長いだけの棒を武器に峠まで追い詰め、これで突いて生え抜きの豪族を谷に落とした征服者。島々にも群雄割拠した戦国時代のいざこざは、珍しくもない。市井の大多数から外れた権力欲に駆られた狂人たちだけが、歴…

3●ふんどし行脚

オキナワ・フェスでなく、「オキナワン・フェス」。かの地で連中は五世に達しているとか。ワイキキのビーチに沿った目抜通りに幟を立てているが、まことに風景にとけ込んだ様が 日系人の床しさを思わせる。コンベンション・センタまで歩くと運河を渡って、道…

褌行脚・2

着替えと仲良く、二層式洗濯機をご一緒しました。いささか毛羽立ちましたが旅の垢を落として、清々しい港の風に吹かれています。先ずは定石カメハメハ王を見上げたときに、褌行脚の一週間が始まった。ジェシーがふんどしがお仕着せで涙した、というのは作り…

名はない

父・勇のアルバムは最後に時系列に、整理して逝ったらしい。最終の取捨選択が行われたのはいつのことがわからないが、子や孫のお古のようなファイルに薄く綴ってある。一八歳と一九歳の間に、この牛の紙焼き。キャプションは「最初の牛」、名はない。次の牛…

1●ハワイ・オキナワンFESS.は、褌行脚

0025を最終形などと呼んで履いて出かけたハワイだったが、成田から那覇まで戻ってきて足元を見たなれば、この一週間は黄金のカメハメハ像を見上げた始まりからして褌行脚だった。毎日よく歩いた。日に25キロとして120キロは下るまいと、足元に目を落とすとデ…

00025、これを最終形として棚上げとした。

ナナちゃん

野村知紗「介護助手のナナちゃん」。スクーターは彼女にはこんなに見えるが、語り口はやんわりと鋭い。漫画はそんな、矛盾した奥行きのある表現が可能だ。

子供電話相談

正確なタイトルと相違あるかもしれないが、夏休み子供電話相談がカーラジオから流れていた。夏休みもこんなに押し詰まってのことだったかな?と思ったから、夏も末。番組も下り坂?あるいはますます盛んで、休み中に何度かあるのかも知れなかった。軽トラで…

ついでに更新。

クロックスのズックは洗う度に更新して何度目かに平紐になっていたが、小休止を前に、最終形前夜を記録。途中からハンドルが生えたが、この項は残します。

風速70メートル余の風

島の五階部屋の窓は割れ椅子やザラ板は何処かへ姿を消して、デッキの洗濯機もすんでに飛んでいきそうだった。デッキは角部屋からさらに張り出した構造で、結わえてあったロープの撚りの戻りか多から風が巻いた様が伺える。ロープのええとその先に、何が繋げ…