稜線から青筋

いらっしゃれば思いの外、起伏がある島だと感じられるでしょう。離島流行りで少し島の名を言うのがためらわれることもありますが、私に南の島が
どんな必然をもったものであるか、いらっしゃればわかるはずです。

……と、二集目のハンモック図録は書き起こすことにする。


日没の稜線に青筋、今日は二度同じことを別の場所で目撃した。。バンナの東側を街に向かいながら、写真は車窓。港の五階のデッキにもたれても、西空の模様はその気配を留めていた。

光のスペクトルの赤青長短が雲に遮られたところに残光を青く筋を曳く、のだろう。遠くを見る暮らし、遮るもののなかった東北東の眺望にあれが御嶽山だよと、春日井市立西部保育園園児のみどり組のすずきしずか君が言って以来六〇年が過ぎた。