2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

はざかけ見本

台風がこわくて今年ははざかけを取やめて地べたに拡げて干すことにしたが(後述)、稲藁の長さがよく分かるようにしてみた。茂春サなどはこうして逆さに吊すと、稲の旨味が実に中に落ちる……などとおっしゃる。なるほどそんな気がする。 左から「あさひのゆめ」…

ブレード30枚新調

農機具小屋を壊したおり、たくさんの摩滅したブレードが出てきた。自分で初めて交換時を自覚して、何枚付いているか数えてみた。トラクターのうしろにしゃがんで、変形してしまっている激しく消耗した五、六本取りかえとこう。多めに10本ももらいましょう…

二本の腕木

ネットを肩幅に張る添え木をわが「ハンモック&昼寝協会(※いずれ後述)」では創立来三〇有余年に渡って、「張り棒」と呼んできた、ふと、腕木としてみたら収まりがよい。腕ならなんとなく、縦方向に支えるニュアンスが感じられるが、ハンモックに「腕」なら、…

ひとり、つくなって。

秋の収穫がすんだ隣の田んぼにひとりつくなって(しゃがみこんで)、小川茂春さんが散乱した藁をひとすべ二すべと集めて束(そく)を結っている。あたりはやがて夕闇がせまり、喧し屋のばあさまが呼びにくる。 この藁はただの藁でない。刈り取って一度も雨に当て…

土台石

「かど」とは中庭こことだが、これをはさんで母屋の対面に建つ家が「こうえ」あるいは新家。日本中の多くの農家が、こう呼ばれる構造をしている。 復員してきた当家の長男である父・勇が隣市・小牧市小牧原の梅村氏から嫁(長女・喜代子)をもらって建てたもの…

今年の巣

タモを背中にさして、稲刈り機を動かした。一条刈りだから稲株列の数だけ田の一辺を往復した。田一枚=1反で歩いた距離は、ええと何キロになる……などと考えているうちは先が見えない。 そのうちゴルフボールとかピンポン玉よりよほど小さいものが、跳んでで…

亡父の取説・2

戦中は航空機の整備が役目だったとかで、マニュアルの扱いに慣れていたからか。私が知らないだけだろうか、横書きのマニュアルの表紙が最終ページに付け替えられている。 こうすると表紙見返しの目次がいちばん上にきて、使い勝手のよいマニュアル帳になるこ…