2009-10-14から1日間の記事一覧

ひとり、つくなって。

秋の収穫がすんだ隣の田んぼにひとりつくなって(しゃがみこんで)、小川茂春さんが散乱した藁をひとすべ二すべと集めて束(そく)を結っている。あたりはやがて夕闇がせまり、喧し屋のばあさまが呼びにくる。 この藁はただの藁でない。刈り取って一度も雨に当て…

土台石

「かど」とは中庭こことだが、これをはさんで母屋の対面に建つ家が「こうえ」あるいは新家。日本中の多くの農家が、こう呼ばれる構造をしている。 復員してきた当家の長男である父・勇が隣市・小牧市小牧原の梅村氏から嫁(長女・喜代子)をもらって建てたもの…