1段26目、前後から解く。

幅が26目ある古いハンモックを、前後から解く。今までに編んだ中で最大、設営寸法は幅二メートル×全長四メートルくらい。三点で吊って子どもを四五人載せるイベント用だ。
 
日航機が御巣鷹山に堕ちた日、「ハンモック&昼寝協会(!)」は伊良湖国民休暇村で催事中だった。そのときこのハンモックを吊った記憶があるから四〇年近く経ってる。恐ろしく古い。/div>
 
両端の長目はヒトエツギだがほかはすべて、本結びでネットを構成している。まず前述ヒトエツギを解く。さて長大なネットの接続部から解きはじめて、ネット分解して作業を進める。
 
先のクワエのギザギザをヤスったラジオペンチで、余分な糸筋を掴んで傷つけないようにして強力にこじる。ヒトエツギなら三方向、本結びは四方向。四〇年近くも固く絞まった結びを解くとすれば、通説に反してヒトエツギの方がいくらか楽だ。
 
二〇メートル巻きを10本くらい使ってあるネットをすべてロープに戻すのに10時間と見積もったが、見込み違い。五巻きほど解いて諦めた。解いた所が痩せてしまっていて、編み直しても信頼に足るネットに再生しない。
 
このままで構成の一部となる日のために、パーツとしてとっておく。ふたかさねするアイデアがよいのではないか?