アコウの森

アコウ木のどこまでを一樹と数えればよいか不明だか、ここには15〜 6本が森を形成している。農地法の縛りが解ければ、あっという間にその半世紀の時間は霧散する。

この緑蔭が終の棲家かと、この半年逡巡してきた。結論は間近だ。大きな二棟のお蚕小屋の青空天井は、やがて再び再現される到達点を先に拝ませてくれてるようなところに惹かれて、ここに導かれたなどと思えて。