アフリカで忍者になる

膝に水がたまってヒデ先生が即答する、それをかばって、反対の足の裏つちふまずがトーテモ痛いんだか。
ヒデ氏のご神託は、病名にある。

オキナワ二紙はともにアスペルガー児をかかえた家族日誌を、週一で載せている。琉球新報の「ひなとかのん」は単行本化された二冊を持っているほど。他紙の取り売りでなく、お母さん筆者はしばらく沖縄に住んだ転勤族だったと奥付けにあった。

病名から入る理解に飽き飽きしたが、ときどき根源的な言葉か子どもからもれるのを伝え聞いて手がかりのなさに驚く。

アフリカと忍者──、この唐突さに必然が隠されているのだった。