左は白磁小皿、次は青磁片(周辺部)ぐるりの外側に浅く盛り上がった線文。波形ではないか?
三つめも青磁、低部。構造的に堅牢な高台部がこうして、完全な形で打ち上がることも稀でない。
以下、右端の四点は赤土を低火度で焼いた陶片。縄文土器かもしれないし、一〇年前に廃棄された土管かもしれない。
なかでもその左から二つ目は、白い貝殻のようなものが混入している。これがいわゆる「パナリ焼き」である可能性は、充分かんがえられる。
アイソトープ法による時代測定を詳しく知らないし、興味もない。拾い上げたこれらを掌に載せたら、浜に立ってココロの時計を巻き戻してみるまでだ。
では八つの欠片を、裏返してみよう。