「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」

151足目から結ぶ靴には、「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」という詞を刺繍したタグを、紐の甲あてのベロに縫い付けることにします。

1足から150足までには、「TRUE LOVER'S」と「石垣は恋する」が左右にとりつけてある。

今度のフレーズは長いので、「誰であれ二足でふたりを結ぶ」と言い終え、もう片方に「履く手を伝う」との二枚タグにします。

トゥルーラバーズ・ノットについては何度が示しました。「石垣は恋する」についてはまだ、どこでも説明していない。
琉球と薩摩あるいは日本、または日本とアメリカ。今後は日本と中国。いずれにしても重層的な従属構造の中で、この列島南端の島が政治力学に依らない独創的な自立の願いに由来しているが……。
このモッテマワッタ居心地の悪いスローガンを、どうにかしたくて今日まで先送りにしている。

まだあとでいいな。靴紐のDMを「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」と題するので、こちらを先に説明する。


……この四五日風邪で伏せていたので、久しぶりに割り箸つきの弁当だった。こんな折れ方ってあるだろうか。見える所にあったら持ち帰ったりしないが、使いなれた箸をつかいながら使えなかった割り箸を見る食事をしたのだった。
使う技術が衰退すれば、それを作る文化もまた失われる。以下紙。