七つ効果・HEGO

一連の写真は両端の扱いについて、その多様性を示した。オーバーホールの留め金なんかを引き合いにだすと、地球の裏側との生活思想の違いが際立つだろう。

こうもするああもするといちにち七つ目のむずびで、ヨリの掛かった瘤をそのままにする気になってしまった。左右どちらか片っぽだけだが、久しぶりに七種もパターンを試した末のことだ──。

二、三、四、五ミリまだ通るナ──。でその日の七種は、六ミリ径を無理やり使ってみた。ロープは太ければ太いほど、趣向をこらした紐の右往左往ぶりがデフォルメされて見本として示すのに相応しい。

湯通し済みの先を尖らせてやっと鳩目をくぐるのが、六ミリ径純綿ロープだ。「焼け木っ杭に火がつく」とか「ヨリが戻る」などという慣用句が、この作業の間中いつもアタマの中に浮かんでいる。

スニーカーをゆるめる紐の余裕をこんなネジネジが、並んだ鳩目の途中でストックされて悪いわけがない。無理やり通すたびにヨリが「掛かって」しまうのだら──。

「ヨリガモドル」とは──以下紙。