屋外ハンモックの最終型

屋外型はパブリック空間のハンモック管理責任者が要求する「メンテナンスフリー」に応じて、私が作ってきたのはポリエチレンロープ製のもの。現在では「メンテナンスフリー」を、安請け合いすることはしていない。その意図といきさつを、いずれ明らかにしておくべきだろう。それは私の四〇年間の手編みハンモックの設営企画の、失敗の連続の歴史を語ることになる。

この国では野外生活のほんの添え物にすぎないハンモックを「地に足の着かない」ものから、欠くべからざる道具への復権を願った突飛な四〇年だったとも言えると知っている。まずは日本でならかくも、南のこの島まで来てみることだった。何故って、ハンモックは蒲団が要りませんからね。

続きは紙にしてさて、強テンションのポリエチレンハンモックの問題点を、この四〇年越しに解決できたものが写真。大きいサイズと言っていたものの上にさらに2サイズ、スケールアップしたものが生まれている。改良点はぐるりの太ロープを四つのパートに分けて、ネットの緩みが損なわれないようにした点にある。


上の写真は端ロープを通す前に、編み目を締めている最大型(有効全長2100)。張り棒全幅は1300ある。

全幅900、有効全長は1500〜1800くらい。大きい方から三番目のもの(ヤヤコシイが旧サイズでいうと最大)。