はじめの二〇本

はじめの二〇本くらいは小口に着色したダボを打ち込んで、ナンバーリングの代わりにしている。2007年のことだったか? この緑マルは、その第一号ではないか。今日ほどいたハンモックにしつらえてあった張り棒(流木)の、小口(切断面)の写真である。

初めて訪れた島々の浜を巡って、ハンモックの張り棒にする流木を探した。石垣・西表・鳩間・黒島・竹富・小浜・パナリ・波照間・与那国などなど。どの島も島のぐるりを巡る気で、浜に下りる道を探してさ迷った日が昨日のことのようだ。

石垣は早稲田の学長をひとり輩出していて、その名を冠した文化施設「大浜記念館」で自作ハンモックを二〇本ほど、自己紹介のつもりで設営展示するためだった。以下紙。