2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

台風一過振り出しに戻る

ギャラリーを開いた当初から気になっていた死んだ空間を植え込みとして再生するにあたって、敷地内のさらった南面の土に加えてマンション五階でコンポストにため込んだ生ゴミ由来のモノを増量した。501には、再び空のコンポストが再来。次は三年後、二本足で…

まちのはざまで

ギャラリーの裏といって南に面した余白で私は初めて、バナナを苗から育ててその稔りを収穫する経験をした。その地べたを解消して、庇を掛けることにした。階上から剥落するコンクリート片に、怯える毎日だった。屈強男児を助手に得て、この難問解決も可能に…

子供向けということ

ウィンドーのトナカイと橇のサンタの置き方に注文をつける、ただ者でない髭の老人──という導入部から六歳児でも気の利いたコなら惹き込まれるだろう。くだんの老人のサンタの真贋が訴訟社会アメリカの法廷を舞台に描かれるに至って、「子ども向き」とはどう…

ぬナンバー

沖縄330「のぅ」の○○○○、ぬを地元のお巡りならこう発音するのだろうよ。なにしろ「南ぬ島」の飛行場、だそうだから。これは飛行場の名前のサブキャッチだからまだしも、埋め立て新地に「南ぬ──」なる地名を付けることには異論もあった。その妙な片意地さには…

徳利型でないスリムなキワタ

名は「トックリキワタ」だが誰ぞ(私でんがな)の腹のごとき有り様でなく、スラリとしたシルエットもこれだけでない。またその特徴的なパンヤも、ビヤ樽の幹に限ったことではないようだ。ただ花も実も、いつ咲くともいつ実るとも、私にはまだわからない。この…

台船

クレーン台船とでも言うだろうか? 午前8時に始業準備を始めて、9時まえに出帆。舟ならざる舟が色々うごめく石垣の港、子どもなら「はたらく舟」と呼ぶだろう。朝日を受けて西野の海に出てゆく、夕日を背に港に帰る──石垣港風景。

りぼん

ボニーが出征した近代兵器の黎明期から、「松ヶ枝」を結ぶ趣向がアメリカにあったかどうか? 借りたDVDにおまけに入っていたミステリー映画に、遥か今様の紛争地から長い人質を経て生還した英雄が、結んで出征した日のままのリボンの樹の前で写真に収まる。…

暗青色のサバニ

午後六時、遅い中休みどき。ベランダで一杯やってると、あの動力サバニがかっ飛んでった。初めて目にしたことてはあるが、この時間ボンヤリ港を見てた記憶もない。暗青サバニもお昼寝挟んで、二部式労働かも。あんな汚ないサバニ二艘とあるまい、オカにいる…

父の端始末

伊勢湾台風の当夜、家の中に筋交いを入れて交差部を縛った。夜半なす事もなく、綺麗に縄目を整え直して夜明けを待った。片寄あって暮らした日々の、あれはクライマックスだったかも知れないね。二指しか三指し通したら余りは切り捨ててしまうが、写真の古ロ…

眼下近景

みなと五Fの遠くを見つめる毎日に、ふと視線を落とす日あり。前に報告した階下隣家の狭間に張り出した雨水排出孔に、芽生えた緑が盛り鉢のように繁栄している。これを根なし草と、一口に言えまい。ここで一生をおくり、次世代を胞子にして世界に旅立たせる…

TYPE 318 00211'

鳩目をひとつ、遊ばせる。純綿4ミリロープで一重継ぎを連続させて手元の二穴は緩めて、両端をアイスプライスとバックノットて始末した。これが211なダッシュ化、前はどうなっていたかは随分図録をお確かめ下さい。これを一穴遊ばせてと博多弁で言うお姉さん…