仰向けの羽が風に弄ばれていると目をやると、トンボは果たしてまだ息があって最期の力で、自分から羽根を振動させているのだった。 この柏葉のベッドに死ににきたのだなんてうつむいてしまったが、すぐ面を上げて梢を渡る風のゆくえを追った。
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