2012-02-07から1日間の記事一覧

洗い張りを手伝って

焼却炉に投げ込む前に、これは撫でた。 反物の端挟みと、伸刺。こういう字を当てるのだったか、どうか。 柿の木と紅葉の木に渡して、洗い張りが木洩れ日に揺れるのである 。五十五年も前の母子の、記憶。

下屋敷のシキが鋪になっている

下屋敷のシキが鋪になっている裏書きのある桶、ケイジロウは私から遡ること四代前の名。桶タライの類いはほったらかしておいては、どれ一つ完品でない。寿司桶お櫃を遺してみたが、気休め。 しばらく躊躇って、棄てるだろう。

山の神

重機が回送されてきた。作業員が土足で入ってきた。中はもう、空っぽだ。山の神を隣地に運びだしたら、退散。 重機のちょうど邪魔な位置に、柿の木を移したものだ。 自宅解体作業を現場指揮するのはやめて、スーパー銭湯入り浸りデーにした。山の神は以外に…

大漁旗展

資生堂に勤めながら日本画を描いてきた森庄平は、二十年らいの大漁旗コレクター。 旗に込められた物語が、興味深い。同士48人と大漁旗研究会。 2012年3月10から18日まで、セシオン杉並で「大漁旗展」。日経最終文化面から。