2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

虹を行く手に見る、振り返って見る。

エルボーのアール

径100ミリのアールが面白いのだろう、排水口に頭から入ってシッポから出てくる。ギャラリー裏庭が、仔猫が停滞するようになって途方に暮れる。 土瓶にしつらえようと、洗濯機にガシュマルの気根が浸けてあるのだか、鳴き声も立てない健気さがまた恐くて立ち…

伝えぬ新聞

沖縄に初めてできた大量輸送機関・モノレールが×周年とかで、右へならえの報道を見聞きした。 沖縄タイムスと琉球新報は、被支配の時代呼称をそれぞれ紙題としているほどの違いはない。 むしろ共通利益に、口裏を合わせることが常態だ。モノレールが車社会の…

夏のメモリー「砂だんご」

一年前の八月にギャラリー「パナリ」を開いて、一年が過ぎた。オープニングは小学二年生の、女のコにお願いした。 積年のハンモック常設空間だが一歩控えて、オレサマで立ち上げないように心がけた。ギャラリーと自称してはいるが、ま、どう見ても゛ハンモッ…

ふたえ、もうヒト巻き

糸口を揃えたら、片側でよいからもうヒト巻きすると信頼性が高まると指導する向きもあるが、結び目がごろごろしてハンモックに向いているとは言えない。 この項、ここまで。

海を渡った人類の遥かな歴史、ブライアン・フェイガン/河出書房新社2900円

新刊間もない著作を半値古書として買った。 新刊が金策に古書筋に流れたのでなく(河出書房だものね)、島にはそんな読者もいると。 または、官費で小遣い稼ぎをする者? などと勘ぐってページを開くと、まずはこう書いてあった。 風の方向は、風が吹いてく…

ドキュメンタリー「糸満の女」野村岳也1968

もう片方の三角部分に張り棒が取りついた。

それぞれの道具の先が示す五ヶ所がほどく前提でつないである。

追補2カット

説明写真二枚追加、着物になぞらえて最近では「ほどくことを前提」に、ハンモックをあんでいます。 したがって、縷々お話してきた事はこの写真のように、片側にアイ・スプライスを施して繋いでいます。 写真の二手。どちらでもよいが頻繁にほどくなら、竹先…

ふたえ結び

今まではこうしてきた。ニッパーの先が、糸口がテレコになっていることを指している。 スコヤの角で、お立てを示した。

お立て

さてその接続法だか、写真の二手。 糸口が線対照か点(回転)対照にあるかだが、どちらがお立てかその信頼性の度合いをためしてみたが、 さして違いはないようだ。

本体ネットの先を余して、張り棒越しに三角部分に編み進む。

で、前後帆布下に反対に取りついたネットの先も張り棒にくぐらせるわけだが、、表題の通り。 これ程に余ったのは実は上下に一段、目を減らして寸づめしたから。 構造的に言わば本体ネットは繋がった一本のロープ。 網目ひとつに五ミリ伸びたとしても、これな…

ジムニーの境目

板発条で鉈を作るジムニーの年式を見分けるにはヘッドライトの脇に、曲がりますよという小さなオレンジ灯が付いているかどうかです。 島内で私のジムニーもお世話になっている先島整備センターで、整備済み車輌引き取りの折り、彼等の面構えをスナップしてみ…

誰かさんが十連泊のハンモックをほどいた、洗った、編み直した。

編み直したは、まだ進行中。張り棒の片方をしつらえて、吊り側から編む。 編むと、これほど余った。 すでに端始末を施したものだし、ひとまずこのまま。吊りループ取り付けに、つながったまま作業に支障ない。 手順がもどるが、張り棒の穴をくぐらす前段階の…

日没出港

501、今朝物干しに出るとこの位置に着いて朝日を浴びた。午前七時だった。タグボート夕日を浴びて、出港準備よし。。

黄昏は定まらず

今朝七時から夕やみ迫った七時までを報告しているのだか、港を出ていく二つの船影にオートフォーカスがかなわない。 汽笛(でいいのか)、一度も鳴らず?

踵を返す

長くは追わず、港湾より僅かに添うやいなや踵を反した。 タグボートは快足をとばして、もどってくる。 行きは小判鮫のようにちっぽけだったのに、日没を背に祭り提灯のような満艦飾がいさおしい。午後七時を廻っている。

星のお迎え

巨大客船を送り出して、タグボートが戻ってきて定位置に接岸した。 前照灯が消えると天空の月を、迎えにきた星がひとつある。

今日から上級者篇

石垣島の新しい飛行場に程近い轟自然公園の緑蔭で開いてきた手編みハンモック教室も、今日から上級者篇「帆布張りのハンモック」。 参加者Iさんも言う通り編むだけで精一杯だった受講者も、仕上がりの完成度を求めたい……声が出るにいたった。 かつてこの島で…

小笠原の椰子のハット

小笠原でNの店で、褪せてしまったハットを買った。Nはハンモックに、赤土のアイテムを増やしてくれた。 空荷でさみしいハンモックに、このヤシの帽子をよく載せている。ある日、通りがかりのRが入ってきて、お手本に持ち帰った。 こうして写真の可愛らしい…

島外からの参加者を求めて手編み教室も

島外からの参加者を求めて手編みのハンモック教室も、明日から「上級者篇」。参加者の集まり具合で、仕込む材料も増減する。 教室になるガジュマルの緑蔭にある工房に、徳光修子さんを訪ねた。申込みは、概ね順調。今日編んであした持って帰る旅行者にも、前…

収納袋なぞ、テキトー。

風呂敷のフレキシビリティーがよい、げんにいろあせた色褪せた四〇年前の蒲団風呂敷にハンモックを包んできた。 石垣に常設空間を開くにあたって、スノボ・バッグの不良在庫を五〇ばかり買い込んできたが、オリジナルの収納袋も先に報告した通りに作った。 …

ハンモックのいれもの

左がはるか新婚の記念の品、これで包んできちんとロープて荷造る。 中のオレンジはそんな長いスノボがあるかしらという袋。全長180センチ。流木もしばしば入れた。 右黒は162センチまでの表示がある。各サイズ(不良)在庫多数。

間違い。

29穴ネットだが、割った合わせ張り棒のミゾに通るべきネットが頂点に集約されるべき部分を並べたのだか、ワタシヲシテ二ヶ所の間違いに気づいた。間違いもその発見も、一日がかりだ。

29穴・純綿3ミリネット/三点吊り

目数最大のネット、解かずに張り棒の外れるタイプを洗って干して、今日一日かかって組み直した。 解かずにそれを可能にする構造であるが、一日かかって誰でもできる手順をああでもないこうでもないと試して日が暮れた。 三日研修でここまで、無理だろう。カ…

裏は蝶の羽根

この花をなんというか知らない。 石垣島の強い日差しのせいばかりでなく、花弁は腰がなくて風になぶられている。 花びらの裏はまったく白くて、蝶がとまっていると見まちがえたほど。 これほど裏表のある花は、ほかに何。蜆蝶が羽根を閉じたとき、鮮やかな方…

季語

ハンモックがこの国の風土が生んだものだとすれは、その「解く」は季語で晩夏であろう。 Hがとおか寝たハンモックだけでなく、Fリゾートビレッジでひと夏を越した三枚をほどいたのは、月が九月に改まった晴天の日である。赤黄青、申し合わせたような三色。

正面先の灯りが、尖閣に向けてスタンバイしている。 この灯の数は、二隻。一隻のときもある。 二つとも出払いもする。ぼんやり眺めていると、夜遅くに出かけて行くのを見送った。クルーズ船が着く横手桟橋の向こうと対岸壁にもう一回り大きい船が、いくつか…

与那国久部良の猪股哲