地上の疑問符

べーリング海を渡ってモンゴロイドが遥か南アメリカ大陸の先まで達したように、どんな生き物であれ果てのない到達点を夢見て第一歩を踏み出す。

誰かの呼ぶ声を聞くのか?
彼の道程は、あとどれくらい余していたのか。

まだ瑞々しい肢体は、ごくわすかの時間で干からびた弧となる。

北斗七星から北極星よりずっと間隔をおかず、白い小石を添えてやった。

その生を賭した疑問符を、地上に定着してやったのである。