用途不明

すでに解体済みの本宅屋根裏にあった物ども、何に使っんだろうとながめているとよみがえってくるものあり。

はぜた棉の花を摘んだらまずこれに通して、紡ぐ前にタネを除くローラー。同時に縒り糸を引き出し易く延ばすことにもなる。すわりのいい台座に付いていただろう。

もう一枚は鞍とは言わない、頚の上に載せるものだから。
野太い牛の首に添うカーブ。手作りに決まってる。何かの都合で廻ってきた在を見て、これはあのコの首に具合がいいぞ……と思った日が遠い昔にあったのだ。