赤いオートジャイロ

赤いオートジャイロが飾ってあったエアポートの展示空間を、思い出す人がいるだろうか?

昨日のオキナワ二紙は共に裏表ぶち抜きの見出しで、普段なら沖縄タイムス琉球新報を交互に買う読者の僕も両方手にとってしまった。 

写真図のようにオスプレーと従来型ヘリCH46は、こんなに運動性能に開きがある。
相応のリスクがあって当然、戦争を前提に安全性を争点にするセンスがわからない。 

憲法九条のモニュメントをこんなに多く見る所は、日本でここ以外にない。大きく長い長い犠牲を払ってオキナワは、貧しい独立国として未来を選ぶ以外に道はないと知るだろう。
本当の豊かさとは何か? それを歴史が彼らを試すほど、文明に時間が残されているかが問題だ。

進駐軍との混血児だったその乗り手はナベタ干拓地に自作機でなく、友人の機のテスト飛行中に墜落して自慢の赤いオートジャイロは妻と幼い子とともに遺されたのだった。 

従来型は失速しても空回りするペラがそれなりに浮力を生じさせて、着地できる状況を「オートローテーション」機能と新聞は説明していた。 
ヘリと比較にならない運動性能は見方をかえればオートローテーション能力は従来型ヘリの三割減であると。


やり場に困った赤いオートジャイロは名古屋の外れの飛行場に、ひっそりと長い時間を過ごすことになった。

いまでは存亡の危機に乗じた格安の国内線がわずかに離発着している。
赤いオートジャイロがそのどこの倉庫に埃を被っているのか、私はしらない。 
オートジャイロとは昨日の新聞がオスプレーの不完全な軟着陸能力、オートローテーションそのものを翼に代えて飛ぶ航空機のこと。