2012-12-19 当家の器 荷を確かめる最後は、当家の器。 塗りものにしろ膳にしろ一〇〇客を捨てに捨て燃やしに燃やして、これだけ一便の隅に入れて運んでみた。もくろみはあるが、果たして……。 腰の張った奥の一〇客は汁碗、手前は飯椀は七客。かわいらしい湯呑みが一一客。 いずれも石炭窯時代の瀬戸もの。 銅板転写、柄をよく見ると鳥。飯椀は不揃いだが、蕪。 一〇〇年は経っている。再び活かすには、生活というものが営まれねばならんな……。