センサーの寿命

次の葉が筒状にせりだしてくる。まだ拡がっておらず、センサーは働きの真っ最中でこういうときにだれにも触れられたくはないだろう、そう思って新しい葉が生まれるたびに指をくわえてきたがとうとう我慢できずに触ってしまった。

幼い葉の筒よりひときわ柔らかい、さぞかし春を捉える感度のすぐれたものだろう……。
予想に反して幼葉のまだ筒状の先にある触手のようなものは、乾燥してしまっていて触れただけで葉先から離れておちてしまった。

ゴーサインをとっくに出して、役目を終えいたのか。