べサニー・ハミルトンの「サメに片腕を奪われた13歳」

一泊二日料金を払うことはほんの稀。ランキングのディスプレーも、なんで「ヒトが何を観てるか」が販促につながるかがワカラナイ。

珍しく実話風のサーフィン映画を新作料金で観た日、原作を再版文庫版で手にした。
理由もないが忙しくしているこの頃が、その理由といえば理由。

きちんとマーケテッィングされたさる国のことだからライターはいるだろうが、彼女の語り口は信仰とエネルギッシュな若々しさに充ちたもので胸がすく。

僕の石垣は意識としては伊良湖から黒潮を逆走して到達したものだが、悪天の波間に三々五々オットセイの用に波待ちするアタマの軽い奴……(葬式仏教を除く)サーファーの
認識を改めた。

片腕を喰いきられた激痛への見識、すでにない腕に覚える幻痛とティーンエージャーの信仰。よほどのチームで聞き取りしなければ、こうは書けないだろう。たまには平積みに手をのばしてみるべきだ。